・わかさ氷ノ山(ヒョウノセン) (氷ノ山後山那岐山国定公園) 若桜町 関連サイト:響の森 、若桜町ホームページ
まず山麓の氷ノ山自然ふれあい館「響の森」に行ってみましょう。ここでは工夫された展示で氷ノ山の豊かな自然が紹介されていて、山の情報が把握できます。ほぼ毎週の休日には自然観察会などのイベントも開催しており、前もって同館のホームページを調べてイベントに参加されても良いでしょう。 響の森をスタート、一番のおすすめの東因幡林道に向かいます。約2kmで県境です。この先の兵庫県側は道路事情が悪いため閉鎖され通行禁止です。ここから左手に伸びる東因幡林道を散策しましょう。落葉広葉樹と杉の混じる森の中を延びるこの林道は、平坦で歩きやすく野鳥のさえずりに満ちています。初夏、五月末から六月にかけての朝は、オオルリ、クロツグミ、ツツドリ、ホトトギス、そしてカラ類やコルリ、クロジのさえずりがとてもにぎやかです。林道そばの木に熊棚(くまだな、熊がどんぐりを食べた跡)を見るのもこのあたりです。氷ノ山一帯はツキノワグマの生息域です。 健脚の方は氷ノ山山頂への登山に挑戦されても良いでしょう。一般的には響の森から稜線の「氷ノ越え」を経由して1510mの山頂に登り、帰りも来た道を下るのが安全です。山頂付近ではメボソムシクイ、ルリビタキ、アマツバメなどに出会えるかもしれません。渓谷ではミソサザイ、アカショウビンなどの明るいさえずりが響いています。 最短ルートの仙谷登山道は岩が多く鎖場もあるので登りのみに使い、下りルートにするのは避けてください。初夏から盛夏にかけて仙谷登山道の上部のコシキ岩の下あたりに立つと谷の中からコマドリのさえずりが聞こえてくるでしょう。また、仙谷の途中から右手に分かれる自然探勝路はトチやブナの大木が多く、多くの野鳥や植物を観察することができます。 /「とっとりの野鳥」(鳥取県農林水産部森林保全課発行 2003年) より抜粋・転載 「探鳥地ご案内」に戻る |