・米子水鳥公園 米子市 関連サイト: 米子水鳥公園ホームページ
中海をさまよっていたコハクチョウに安心して眠れるネグラを作ってやろうと米子市民を中心に声が高まり、1995年に水鳥公園ができました。それ以来、年間100種以上数万羽の野鳥がここを訪れるようになっています。 9月、カモたちがやってきてつばさ池が埋まっていきます。コハクチョウが来るのは10月の中下旬、約100羽がここで冬を越します。滞在中は早朝にえさ場の安来平野へ移動、日暮れとともに帰って来ます。2月から北帰行を始めて3月中旬にはいなくなります。 冬の水鳥公園のもう一つの売り(?)は、多種多様な猛禽類(ワシタカ類)が見られることです。ここでは冬場に9種類のワシやタカ (ミサゴ、トビ、オジロワシ、オオタカ、ハイタカ、ノスリ、チュウヒ、ハイイロチュウヒ、ハヤブサ) を確認しています。こんな場所は全国でも珍しい。今までの最高記録は一日に8種類の猛禽類の出現です。冬は寒い山陰地方ですが、水鳥公園のネイチャーセンターの中は暖かく快適。ここで大山を眺めながらいろいろなワシやタカが現れるのをのんびりと待っているのも楽しいものです。 5月、カモたちの数が少なくなる一方で、カイツブリ、カルガモやバンが一生懸命で巣作り・抱卵をしています。夏はこれらの鳥の親子連れを見ることができます。ツバメがヨシ原をねぐらとし、コアジサシはひらひらと飛び、オオヨシキリのさえずりが絶えず聞こえています。 水鳥公園のネイチャーセンターに立ち寄って、公園のレンジャーやボランティア解説員のみなさんに野鳥についていろいろと質問してみましょう。皆よろこんで答えてくれるでしょう。ここには自然や野鳥に関する本もたくさん置いてあります。視聴覚室や展示室もあって野鳥の生活や自然の素晴らしさに触れることができます。 大きなガラス窓を通して見る大山、つばさ池、野鳥たち。ここでゆっくりと時を過ごされることをおすすめします。 /「とっとりの野鳥」(鳥取県農林水産部森林保全課発行 2003年) より抜粋・転載 「探鳥地ご案内」に戻る |