NPO法人 日本野鳥の会鳥取県支部
・探鳥地ご案内

 ・扇ノ山(オオギノセン)
  (氷ノ山後山那岐山国定公園)  鳥取市・八頭町
  関連サイト: 鳥取県公園自然課
写真(稜線登山道沿いの新緑のブナ林)  観察できる野鳥    交通
   年中  春〜夏 秋〜冬  県道31号「鳥取国府岩美線」の雨滝集落の先約1kmで右折して河合谷林道に入り、13km進むと「水とのふれあい広場」 に着く。
ここに車を置きます。

 公共交通機関はありません。(雨滝集落までは路線バスがあるが、登山道入口までさらに林道を14km歩く必要がある。)
アカゲラ
アオゲラ
トラツグミ
カラ類
イカル
ジュウイチ、カッコウ
ツツドリ、ホトトギス
ヨタカ、コルリ
マミジロ、クロツグミ
カヤクグリ、キビタキ
センダイムシクイ、オオルリ
コサメビタキ、クロジ 
ミソサザイ、ソウシチョウ
ノスリ
レンジャク
カシラダカ
ミヤマホオジロ
アトリ 

 扇ノ山の探鳥は、標高の高い河合谷林道の雪がなくなる五月の連休過ぎあたりからが本番です。ここでは一般的な河合谷コースをご紹介します。
 標高1100mの「水とのふれあい広場」は、探鳥と登山の基点です。近くの河合谷登山道入口から山頂までの県境稜線に沿ったコースは、急なアップダウンも少なく快適です。ブナなどの広葉樹林ではイカル、クロジ、マミジロ、キツツキの仲間、そして色鮮やかなキビタキが観察できるでしょう。頂上近くではマミジロ、コルリが、またミソサザイのさえずりも風に乗って届きます。山頂小屋の前のベンチに座ると、近くでカヤクグリが「チリリ・・・」とさえずるかもしれません。天気が良ければ鳥取市内、日本海、さらに大山までも遠望できる標高1309mの山頂は、盛夏にはアカトンボの避暑地となりその群舞は圧巻です。
 登山道入口から山頂までは2時間弱で登頂できますが、探鳥にはさらにゆとりを持ちましょう。なお、このルートにはツキノワグマの痕跡を見ることがあり注意を要します。クマよけの鈴を持参した方がよいでしょう。
 来た道を引き返し「水とのふれあい広場」で登山の疲れを癒していると、近くのこずえでオオルリが、遠く近くでホトトギスや、明るいカッコウの声が聞こえてきます。

 /「とっとりの野鳥」(鳥取県農林水産部森林保全課発行 2003年) より抜粋・転載

                       
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