・樗谿(オオチダニ)公園 鳥取市 関連サイト:鳥取県公園自然課
樗谿神社を中心とした樗谿公園は市街地に接した市民の憩いの場所で、標高241mの本陣山への登山口でもあります。神社入口から頂上への3.7kmの登山道、そして神社境内の散策路は一級の探鳥ルートです。公園一帯は自然休養林に指定されていて豊かな森林が保護されています。 境内には杉やモミの大木がそびえ、石畳の参道を進むと、随神門(ずいじんもん)の先が国の重要文化財の樗谿神社です。このあたりは常緑広葉樹に覆われていて、カラ類やメジロのさえずりがとてもにぎやかです。さらに奥へ進むと大宮池に出ます。池の周囲にそびえるモミの大木にはコゲラなどキツツキの仲間やカラ類がいます。水面に張り出した横枝にはカワセミが、そして木立のこずえではホオジロやオオルリの姿が観察できます。本陣山への登山道ではキビタキのさえずりも聞こえ、冬にはルリビタキを見ることもできます。 公園の最大の目玉は、4月中旬から下旬にかけてやってくるコマドリです。コマドリはこの時期だけここに滞在して「ヒン、カラカラー」と大きな声でさえずり、やがて北の繁殖地へと移動していきます。樗谿公園はウグイス、オオルリ、コマドリの「三鳴鳥」すべてを聞くことのできる素晴らしい公園です。 /「とっとりの野鳥」(鳥取県農林水産部森林保全課発行 2003年) より抜粋・転載 「探鳥地ご案内」に戻る |