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・二月探鳥会の報告 (2025/03/01) 中部 2/9「山野の鳥・水辺の鳥」 湯梨浜町 道の駅はわい 数日前から今冬最強の寒波がやってきていて心配しましたが、思ったほどの積雪ではなかったため、予定通り開催しました。開始時に集まった4人で、まずは駐車場の周りを探しました。ヒヨドリなどを観察していると、足元を1羽のハクセキレイがちょこちょこと歩き回っています。この道の駅に居ついているのか、ずいぶんと人馴れしている様子でした。 ![]() ![]() まずは駐車場で探します イノシシが何か探した跡 弱い雪が降る中、駐車場の横手から東郷池に続く道に入ると、新雪の上にノウサギとイノシシの足跡と、採餌のためでしょうか掘り返した跡を見つけ、雪道ならではのフィールドサインを楽しみました。ヒヨドリやシロハラの声、小鳥が行き交う姿も見えるのですが、雪で視界がはっきりとせず、同定に苦戦しました。そのうち雪もだんだんひどくなってきましたが、遠くに青空が見えているのでここはしばしの我慢。遅れてきた2人が合流して、やっと晴れ間がのぞきました。 ![]() ![]() たくさん降ってきた! 晴れ間がのぞきました 坂道を下っていくと、少し大きめの鳥が樹冠を横切ります。翼下面に2本の帯がはっきりと見えました。トラツグミです!そして、その先の路上と路肩の斜面には小鳥の影がいくつも見えます。地面をつついたり、藪から出たり入ったりするアオジ、クロジ、ルリビタキでした。東郷池を見下ろせるところまで来ると、すぐ近くをトビとノスリが悠々と飛んでいるのが観察できました。遠くに浮かぶカモを識別して折り返します。 歩いているうちに、また雪がだんだんひどくなってきて、ボックスカルバートの中に一時避難。ボックスカルバート内にはジョウビタキも避難していて、端に積もった落ち葉の中をつついていました。何かおいしいものはあったでしょうか。 ![]() ![]() ボックスカルバートに避難、先客はジョウビタキ 鳥合わせにやってきたハクセキレイ 道の駅まで戻って鳥合わせをしていると、ハクセキレイも窓越しに参加。出発時と同じ個体のようでした。 ルリビタキとトラツグミを初めて見たという会員もいて、雪にはそこそこ降られましたが、良い出会いの探鳥会となりました。(by H.Y) 西部 2/2 「西部海岸で冬の水鳥を探そう!」 県西部海岸 毎年なぜか天候に裏切られないこの探鳥会、今日も朝方までの雨は上がり、雲は多いものの薄陽が射して無風状態。冬の海岸を流す探鳥会にはもってこいの日和です。参加者は15人(会員外1人)でした。 いつものように日野川河口右岸からスタート。数は少ないものの、カモメ、オオセグロカモメ、セグロカモメ、ウミネコなど定番カモメ類は揃い踏み。いつもここでまとまった数が見られるヨシガモの中にはペアになっているのもいました。川べりのヨシに止まってダイビングを繰り返すカワセミを見つけ、もう囀っているホオジロもいました。 ![]() ![]() 日野川河口右岸にて 淀江港(右手奥の砂礫地にヒシクイが・・) 次の観察地の淀江港では、テトラポット近くの砂礫地に(こんなところに!?)ヒシクイが2羽休んでいました。背中に顔を埋めたままビクともしない様子。今年はもうコハクチョウの北帰が始まっていると聞きましたが、このヒシクイたちも移動途中でお疲れなのでしょうか。保田海岸では、ようやく今日のお目当てのシノリガモ10羽前後が波間で潜水を繰り返していました。 ![]() ![]() ミサゴ@保田海岸 シノリガモ@保田海岸(左の二枚はスマホ+スコープで撮影) 最後に御来屋海岸へ移動し、ここでしか出会えないヒメウを観察して終了。 そのほかにシロチドリ、ダイゼン、カイツブリ類4種(カンムリ・ミミ・ハジロなど)、アイサ類2種(ウミ・ミコ)、ミサゴなど、久しぶりに水辺の鳥を中心に39種も観察できて収穫の多い探鳥会になりました。(by T.T) 東部 2/2 「湖山池つづらお城址で冬鳥を見よう!」 鳥取市湖山池 今回は、これまで2月探鳥会の開催地だった日光の代替地ということもあり、西側に広がる親水公園側からスタートして、水鳥中心の探鳥会とすることにしました。ちなみに、出発前のミーティングで、2日前の下見の結果をもとに、クイナを期待したいと述べたのですが、はたして姿を現すでしょうか。 ![]() ![]() 最初にヨシ原のタシギを観察 眠たそうなタシギ君(クリックで拡大) まずは開けた湖山池の水面の観察です。マガモ、カルガモ、ヒドリガモをはじめ、いつものカモ類の姿が確認できました。しかし、スズガモやキンクロハジロの大群が見当たりません。「何か少ないなあ」という声がチラホラ聞かれました。それでも近くの岸辺でタシギやイカルチドリが確認され、ヨシ原ではオオジュリンの群れも見られました。ただ、残念ながら予告したクイナは確認できませんでした。後ろ髪を引かれる思いで城址側へと移動です。 ![]() ![]() ジョウビタキ♀、かわいい!! (クリックで拡大) ヒドリガモやホオジロガモを観察 城址東端の、かつて船着き場だったとされる入り江に到着。しばらく周囲を観察しました。ここにはよく実ったハゼノキがあり、ヒヨドリやメジロ、ツグミが盛んに訪れていました。なかなか出会えなかったカワセミが、良く見える枝先にとまり、スコープでしっかりと観察していただきました。 そろそろ予定時間ということで、集合場所に引き返しはじめたところで、入江の先端にいたO氏からT氏の携帯に連絡あり。オオワシ発見とのこと。時間超過もやむを得ないと言うことで、一同がそちらに向かいました。対岸の山に確かにオオワシが確認されましたが、双眼鏡では小さな白点。、S氏の高精度・高倍率のスコープで何とか黄色い嘴が判別できました。それでもさすがオオワシ。皆さんの満足度が一気に高まったように感じられました。 ![]() ![]() シロハラの食堂はハゼノキ(クリックで拡大) ここからでもオオワシが見えました 集合場所の駐車場に戻って鳥あわせした結果、観察種数は44種でした。これまでの日光・酒ノ津での探鳥会では多くて37種というところでしたので、結構充実した内容だったと思います。気温が低いながらも微風で降雨がなかったことも幸いでした。ご参加の皆様、お疲れ様でした。 ![]() (当日配布のルート案内、クリックで拡大) (by A.Y photo:A.Y , S.N ,管理人) ・一月探鳥会の報告 (2025/1/12) 東中西 1/5「東部にみんな集まれ! 新年合同探鳥会+会員交流会!」 鳥取市湖山池青島 新年三が日が終わって間もない1/5(日)、東中西三地区まとめての県内合同探鳥会を湖山池青島で実施しました。今年の冬は悪天候が多くて開催が危ぶまれましたが、雲一つない無風快晴!こいつぁ、春から縁起がいい。参加者は総勢で32名(うち非会員は4名)、中部と西部からの参加者も一定数あり、感謝です。 まずは青島大橋近くの駐車場で吉田支部長による新年のあいさつを拝聴。つづいて橋を渡って青島に移動してBW開始、左手に向かってゆっくりと歩きます。この冬の湖山池のカモですが、11月末の調査では全部で六千羽台とこの三年間の中では一番少なめ。さらに昨年末からは、カモ全体数の約三分の二を占めていたスズガモの数が激減しました。その他の種類のカモの数にはあまり変化はないようです。湖山池の生態系にかなり大きな変化が起こったのではないでしょうか。 ![]() ![]() 雲ひとつない快晴に恵まれました まずは支部長より新年のごあいさつ 島の西岸の旧キャンプ場に来たところで、津生島南面に停まっている常連のオオワシの姿が見え始めたのでスコープで観察。今シーズンの会員による初確認は11/28、この冬は、いつもの止まり場ではなくて津生島にいることも結構あるようです。しばらくはこの付近で野鳥の姿を探しました。 近年、この島ではカラ類が以前よりも減る傾向ですが、それでもメジロ、ツグミ、シロハラなどが姿を見せました。トラツグミを確認したという声もありました。また、ジョウビタキ♂がすぐ近くの灌木の枝に停まって大サービスしてくれました。次の日程もあってBWは一時間ちょっとで終了、来た道を引き返しました。 ![]() ![]() 「あれ、メジロ?」「いや、カワラヒワのお尻」 探鳥会のアイドル登場!ジョウビタキ君 (写真はクリックで拡大) 続いて、橋のたもとにある湖山池情報プラザの会議室をお借りして、当支部初開催の「野鳥の鳴き声講習会」を開催しました。これは昨年九月の東部の出会いの森での探鳥会で、時期的に野鳥が少ないことから、BW後に当日の担当のAY氏が自分で採集された野鳥の鳴き声と写真を使って「鳴き声紹介」を実施。好評を得たので、一月の合同探鳥会でもやりましょうということになったものです。 今回の内容は、カラ類から始まって、ホオジロ類、オオルリやキビタキなどの夏鳥、さらにイソヒヨドリなどの身近な野鳥についてサエズリと地鳴きを急ぎ足で紹介するというものでした。今回も、AY氏が自分で撮影された写真を示しながら各種の鳴き声を約一時間弱にわたって紹介されました。あらためて聞いてみると、よく知っているものもあり、初めて聞く鳴き声もあり、野外で実際に野鳥の種類を判定するうえで非常に有用と感じました。 今回は時間の関係で質問の時間はありませんでしたが、十分な時間(二時間程度?)をかけて参加者からのリクエストも交えながら質疑応答を行えば、野鳥の鳴き声への理解がさらに深まることでしょう。外で探鳥するのがつらい八月の夏枯れの時期などには、探鳥会の代わりに涼しい室内でこの種の講習会を実施するのも大いに有り、という感じがしました。 ![]() ![]() シジュウカラの地鳴きについて解説中 写真・音声ファイルの準備+講師役、ご苦労様でした 問題があるとすれば、この種の講習会に参加した高齢者が、高周波領域での自分の聴力の衰えをあらためて自覚させられるという点でしょうか(この度合いについては個人差が非常に大きく、中年の時点で既にそうなる場合もあります)。私自身について言えば、以前から(三十代から・・)ヤブサメのサエズリが聴こえないことは自覚していたのですが、この日はさらに一部のホオジロ類の地鳴き(かなりの高周波音らしい)が自分には聴こえないことを知って、かなりのショックを受けました。 感じている世界が、人それぞれに違うのだということを実感しました。でも自分の認識できる範囲について知っておくことも必要なのでしょうね。今後の調査では、高周波音が聞こえる人となるべく一緒に行かねばとあらためて思いました。 さて、講習会を終了したあとはプレゼントタイム。まずは西部のメンバーが水鳥公園で作成した缶バッジを全員(?)がいただきました。次は、各自が引いたクジに記された番号の小さい人から順に、事務局に用意してもらった景品の中から自由に選ぶというシステム。景品は会員の手作りのリース、お菓子、その他など様々。 ![]() ![]() 美しいリース vs. お菓子、どちらを選ぶ? ふだん会わない人とも知り合うことが出来ました 私は大きい番号を引き当てたので、かなり後ろの方になってから「ツバメようかん」を頂きました。会員有志から寄付された野鳥関連の書籍も大半が売れたとのこと。今後の支部の活動資金として活用させていただきます。事務局、ならびに準備に協力された西部の会員の皆様、ありがとうございました。 最後に全員が輪になって簡単な自己紹介をして終了しました。解散後の西部の某会員からの感想です。「今年の正月。今朝は美しい伯耆富士(大山のこと)を日野川で見て、次に湖山池でタカをたくさん見て(オオワシ1+ミサゴ3+トビ1が出ました)、あとはナスビ! どこで手に入れようかな?」。 (スーパー・・?) 天候に恵まれ、オミヤゲももらって楽しい探鳥会でした。本年も皆様の自然観察生活が順調、かつ安全でありますように。(by 管理人、 photo:S.N & 管理人) ・十二月探鳥会の報告 (2024/12/29) 中部 12/15「ダム湖に集まる野鳥を探そう!」 琴浦町山川 船上山ダムに集まる野鳥の観察です。少年自然の家駐車場に集合したのは6人。大きなアカマツの切り株に立てたのぼりがいい雰囲気なので、ここで集合写真を1枚。 ![]() ![]() 主役はのぼりです。 ダム湖で野鳥を探します。 大鳥居をくぐってダムへ。野鳥の姿がありません。マガモもカルガモもキンクロハジロもカイツブリもいません。カワウの姿もありません。ダム湖はあきらめ、林の中を歩きます。千丈滝展望駐車場まで進みましたが、野鳥の姿はありません。シカの鳴き声の話が出たので、女性の悲鳴のような声で続けて3度鳴くことが多いと説明しました。冬期間通行止めの県道に出るとシカが鳴きました。「キャー、キャー、キャー」連続3回。 ![]() ![]() 動物の足跡、行動を想像しながら眺めます。 冬枯れの林を歩きます。 正面登山道入り口で雪の上に小動物の足跡がたくさんありました。そのまま県道を東坂登山口まで歩き、ここから森の中へ。おっと道のど真ん中に立派なウンチ。つやつやです。人間並みの太さです。犯人はイノシシに決めました。エナガやコゲラの声が聞こえたので立ち止まり観察後、茶園原を下って駐車場へ戻りました。雪のおかげで楽しみました。そしてよく歩きました。(by S.T、 photo:H.Y) 東部 12/8 「初めてのバードウォッチング!」 鳥取市湖山池 → 当日の悪天候のため中止しました。 西部 12/1 「飯梨川で冬の水鳥を探そう!」 安来市飯梨川 道の駅「あらエッサ」に19人(会員外3人)が集合し、まず飯梨川左岸河口を目指しました。朝方の雨は上がり、幸い曇りで無風。冬の水辺にしてはあまり寒さも感じず、観察のための集中力も損なわれません。 ![]() ![]() 集合場所、道の駅「あらエッサ」でオープニング 飯梨川河口にて 飯梨川河口では、多数のカモメ類の中にズグロカモメを確認、昨年に続き今年もミヤコドリを発見!砂洲の流木に陣取るハヤブサとミサゴをフィールドスコープでじっくり観察しました。 時折海上にはカモの大群が波打つように乱舞し、写真判定の結果、トモエガモと判明。論田に移動途中、マガン(300±)やコハクチョウ(30±)の飛行隊も観察、水田ではタゲリやノスリも見ました。 ![]() ![]() ズグロカモメを観察中 5個のリースにジャンケン争奪戦 今日は多種多様な山の鳥、水辺の鳥に出会うことができ、計45種もカウントしました。鳥合わせの後、会員提供のクリスマスミニリースとリンゴを分け合って終了しました。(by T.T) ・十一月探鳥会の報告 (2024/12/03) 中部 11/17「三朝温泉で秋の野鳥に出合おう!」 三朝町 三朝温泉街の中を流れる三徳川では、カワセミとカワガラスがゆっくり見られました。特に、カワガラスの背中が黒ではなく茶褐色であることや、小魚を捕まえて食べる様子が見られました。恋谷集落へ向かう山道では、ジョウビタキやモズが姿を見せてくれました。(by R.Y、 photo:H.Y) ![]() ![]() 西部 11/10 「紅葉狩り+オシドリを探そう!」 日南町鵜の池 7:45自宅出発 8:20現地到着 オートキャンプの人は1組だけでした。着いてしばらくしてから、広場のすぐそばの木でギャーギャーという声がします。カケスが現れました。声は悪いけど、色はきれいですね。見れた人は数人だったけど、じっくり姿を堪能できました。 9時になって探鳥会の参加者は全部で9名。例年の半分くらいです。この時期、行楽日和になると各地でいろんな催し物が被っているためかもしれません。かくいう私も公民館行事を抜け出てきた身で、午後からは帰らなくてはなりません。鳥は少なめで、湖面にもオシドリの姿はありませんでした。オオバンの声と姿が目立ちます。マガモとキンクロハジロの数は比較的多かったかな。オシドリ観察用の水際の小屋は最近使われた形跡はなく、風化が激しく朽ちるままです。 ![]() ![]() 例年なら、落ち葉の降り積もった周遊道路をぐるっと回って、順光になると湖面に紅葉が映えて「きれいだね~」というセリフが出てくるのですが、今年はだめです。 この夏の猛暑の影響か、きれいな紅葉になっていないです。遅れているわけでもないですね。ここ最近の傾向として、大山もそうでしたが、紅葉せずにこのまま終わってしまいそうです。 道中、ジョウビタキとヤマガラがすがたを見せて愛想をふりまいてくれました。鳥の数は少なかったけれども、暑くもなく寒くもなく、気持ちのいいお散歩ができました。(by I.T) 東部 11/3 「スキー場周辺で高原の野鳥を探そう!」 若桜町舂米(つくよね) 心配された警報級の雨は上がったものの、山の頂を隠し勢いよく流れる雲が寒気を運んできたようです。集合場所の標高は840m。この時期に当たり前の気温も、今年の暑さに慣れた体には酷。じっとしていると寒さが身に沁みます。 参加者数15名(うち非会員3名)。開始挨拶もそこそこに探鳥開始となりましたが、野鳥の声はもとより、影すら見えません。しばらく進んだところでやっと現れたのがカラ類混群。頭上の枝先を次々渡って行き、参加者を釘付けにします。スキー場に到着すると、ゲレンデのカヤ刈りの最中。想定外のエンジン音に野鳥の声はかき消されがちでしたが、ススキ野原を出入りするホオジロ、アトリなどを見ることができました。 ![]() ![]() スキー場での観察。出た鳥はポツポツ程度。 好天となり棚田展望台からBW。背景は陣鉢山。 ゲレンデを下ったあたりでも少数ながらカラ類混群が現れ、近くの電線にはアトリ1羽がしばらく止まり、参加者の目を楽しませてくれました。ただ、例年みられるアトリ、ツグミの大きな群れが見られません。里ではアトリの当たり年。今年の猛暑のせいで山に餌が少なく、早々に山を下りたのでしょうか? ![]() ![]() 収穫を終えた棚田がきれいでした。 赤倉山。今年の紅葉(褐色葉?)は過去最低のレベルか。 帰路は国道沿いを歩き、舂米棚田を見下ろしたり、開けたところでは晴れ渡る錦秋の山並みを眺めながら、集合場所へ戻り鳥合わせ。確認された鳥種は16種とかろうじて参加者数を上回ったものの、全員が姿を確認できたものはごくわずかで寂しいものでした。例年であれば・・・、次回に期待しましょう。 (by H.O、photo:管理人) ・十月探鳥会の報告 (2024/11/01) 中部 10/13「打吹公園で秋の野鳥を探そう!」 倉吉市打吹公園 探鳥会の集合場所は当日、日本海駅伝の発着点となっており、とても混雑していました。県外ナンバーのバスがたくさん駐車してあり、大勢の高校生たちが準備をしていました。探鳥会には中部からだけでなく、西部から2名、県外から2名の参加がありました。探鳥会前日に双眼鏡を購入されたばかりの初参加者や、最近野鳥の会に入会されたばかりの参加者がいらっしゃいました。 皆で輪になり自己紹介をしていると、すぐ近くの桜の木の枝に、エゾビタキが姿を現してくれました。肉眼でも見える距離です。打吹公園の椿の平では、ヒヨドリたちが騒々しく鳴いています。しばらくして駅伝スタートの号砲が鳴ると、ドバトが一斉に飛び立ちました。その数なんと50羽。 ![]() ![]() エゾビタキを観察中 鳴き声を頼りに鳥探しをします 小動物コーナーで、チャボ、セキセイインコ、インドクジャクなどを見たあと、打吹山の山道を登って行きます。イカルの口笛のような声や、カケスのジャーという声が聞こえてきます。ヤマガラやソウシチョウの声もにぎやかです。途中の展望台からはトビが優雅に旋回しているのが見えます。その周りをイワツバメが飛び回っています。 更に歩き進んで、山頂手前にある、正面展望台の2階に上がり、倉吉の街並みを眺めます。アトリの群れが、山から山へと飛んで行きます。キンモクセイの甘い香りに誘われて、メジロが姿を現しました。 ![]() ![]() ソウシチョウとヤマガラも出ました カケスとメジロの声を聞きながら、展望台から市内の景色を鑑賞 時間になったので、下山し、麓の東屋で鳥合わせをしました。打吹公園はどこへ行ってもヒヨドリの大合唱が聞こえます。今日は良く晴れて、10月中旬にしては暑い探鳥会になりました。解散後、希望者に来年のカレンダーを購入して頂きました。 (by M.M、 photo:R.Y) 西部 10/6 「秋の大山一斉清掃+秋の野鳥を探そう!」 大山町大山寺 恒例の秋の大山一斉清掃に参加しました。いつもは10月の第3日曜の行事ですが、今年は年輪ピック開催との関係で第1日曜になりました。「野鳥の会」班は22人(このうち会員外2人)の参加で、いつものように大山寺橋から横手別れまでを担当しました。ゴミの量は可燃:1袋、不燃:0.3袋程度、例年と比較するとあまり多くはありませんでした。 ![]() ![]() 一斉清掃の集合場所にて「野鳥の会」班 手にゴミ袋を下げて県道沿いを歩く・・いつもの光景 ゴミ拾い終了後は小鳥の道経由で大山寺橋まで戻るといういつものルートでしたが、鳥の姿はちょっと寂しく、鳴いているのはソウシチョウばかり。10月初旬のためか、冬の渡り鳥の飛来はこれから、カラ類の混群形成もこれからという、鳥見には端境期だったのかもしれません。それでも、シジュウカラやアオゲラの姿は見ることができました。 ![]() ![]() アキチョウジが満開 最後の鳥合わせ・・今日はあまり出なかったね 一方で秋の花々は今が盛りの賑やかさで、アキノキリンソウ、ミズヒキ、ナギナタコウジュ、アキチョウジなどが美しく咲いていました。確認した鳥:イワツバメ、エナガ、ゴジュウカラなど12種 (by T.T) 東部 10/6 「つづらお城址で秋の野鳥を探そう!」 鳥取市福井 「暑さ寒さも彼岸まで」と言うが、今年は10月に入ってからも数日は真夏日が続き、体力も気力もなえかけていた。探鳥会まであと一週間という時に台風18号が発生、その後に熱帯低気圧に変わったものの、秋雨前線を刺激して連日雨降り。このまま続くとどうかなと心配したが、うまい具合に当日は晴れとなり開催することが出来た。 モズの高鳴きを合図に探鳥スタート。最初、目に飛び込んで来たのは電線に止まっているスズメとイソヒヨドリ。葦原近くに移動し、思い思いに双眼鏡を覗いたら小さな干潟にイカルチドリ1羽、カルガモの群れの中にマガモ、コガモ、ヒドリガモ、など数羽が羽を休めている。その近くの枕木の上にカモが一列に並んで羽繕い、カルガモとマガモの間にコガモがチョコン。カモの種類によってこんなに大きさが違うのか比較ができた。コガモの小ささに、改めて「小さいねっ」と言って見入っている参加者もいた。 ![]() ![]() 福井公園駐車場に集合 半年ぶりにヒドリガモやコガモたちに再会 マガモは冬羽に変わる前の個体?の様に見えたが、そこでは他にアオサギ、ダイサギ、ミサゴ、などの姿も見られた。逆に、下見した時にいたハシビロガモやキンクロハジロの姿は無かった。それにしてもアカミミガメは相変わらず多く、岸で甲羅干ししている亀は全てがそうだった。 次のポイントに行く途中、エゾビタキを確認。ちょうど渡りの途中で、海岸に近いこの場所がコースとなっているようだ。枯れ木の枝先からフライングを繰り返し餌をキャッチしている様子が興味深く、皆で楽しんだ。 階段状になった坂道を進み、湖面が見渡せる展望台へ。ミサゴの魚取りを見つつ、しばし休憩。水面から少し顔を出してる岩場にはカワウが十数羽日向ぼっこしているのが見える。長閑(のどか)だねー。気温も上がり、汗ばむ程になって来たので下ることとした。 ![]() ![]() リンゴドクガの幼虫。名前に似合わず毒は無し。 この付近では、行きも帰りもエゾビタキに会えました。 集合場所に戻る途中にも、エゾビタキが見送りのためか間近に来てくれて、皆さんしっかりと目に焼き付けることが出来た。参加者は大満足の様だった。最後に鳥合わせを行い解散となった。 今年の夏を体感して思うのだが、この異常気象が渡り鳥にどのような影響を及ぼすのか。いや、既に影響は出ているに違いない。我々の眼に写っていないだけなのかも! (by K.O、photo:管理人) ・九月探鳥会の報告 (2024/9/30) 西部 9/15「鏡ヶ成で高原の野鳥を探そう!」 江府町御机 前日の天気予報では、午前曇り午後雨。当日は、米子市内は朝から雨、でも大山はきれいに見えていました。国道を走ると雨はほとんど降っていませんが、鏡ヶ成に到着したらガスで真っ白!霧の中、会員8人と会員以外の8人が集まりました。 ![]() ![]() 霧の中で集合 自然学習歩道を歩いて野鳥を探す 最初に、米子市内の久しぶりの降雨と鏡ヶ成の涼しい気温に感謝し、いざ探鳥+植物観察へ。ガスが晴れてくると上空を舞うイワツバメ50+、見上げても白い腰は見えませんが、尾羽が短いのが識別ポイントです。芝生広場ではキジバト、ハクセキレイ、セグロセキレイを観察、近くの樹からモズの声も聞こえました。自然学習歩道ではエナガの群れ、幹を上下するゴジュウカラなどを観察。 ![]() 暑い日が続く初秋、涼しい奥大山でいろいろな秋を発見できた探鳥会でした。 (by H.T) (← 最後に芝生広場で鳥合わせ。) 中部 9/8 「浜辺の鳥・山野の鳥に会おう!」 湯梨浜町宇野 この日のトピックスは、アオバトの200羽の群れ。海水を飲みに集団でやってくるとは聞いていたが、それに遭遇できたようです。20羽から50羽ほどの集団がいくつも何度も飛び交い、確実な数はわからないものの、少なくとも200羽はいたと思われました。 ![]() ![]() ![]() 海岸移動中 他には、コシアカツバメが巣に出入りしたり、イソヒヨドリが3羽で縄張り争いをする様子を観察しました。 (by R.Y) 東部 9/1 「とっとり出会いの森で野鳥に逢おう!」 鳥取市桂見 当日朝は青空が広がり、風がわずかにありました。台風の余波が全く感じられないという点では幸いだったのですが、そもそもこの時期は観察できる鳥種の少なさが予想されます。そこで、今回はT副支部長と相談の上、コースでの野鳥観察は行うものの、それ以外のオプションも用意しました。 参加者は18名(うち非会員4名)。出合いの森の駐車場に集合し開始時刻までそれぞれ歓談していると、立木にシジュウカラがやって来て、長時間にわたり姿を観察させてくれました。また、それに加えてメジロの群れも飛来、これが今回間近で野鳥観察できた唯一の機会だったように思います。それ以外には、メスを追いかけ回すオスというイソヒヨドリのペアくらいでしょうか。 ![]() ![]() 梨の親木の上をコシアカツバメが舞います 梨&野鳥の専門家の解説を聞くという贅沢 案の定、鳥が少なそうだったので、オプションの一つ目として、皆さんを公園の一画にある「二十世紀梨の親木」にご案内しました。折しも、鳥取県に導入されて120周年という節目を迎えた古木です。この木の枝から苗木が増産され、鳥取県が「二十世紀」を中心とするナシの大産地になったことなどを紹介しました。テレビではよく見るけど、ここにあったとは知らなかったという声が聞かれ、ひとまず「手ぶらで帰る」空振り感は回避できたかなと、少し安堵しました。 さて、二十世紀の親木を含む鳥見コースで、一応300mばかりの屋外観察を行ったわけですが、観察された鳥種は、わずか11種でした。それでも当初予想(7~8種)よりは上だったので、まあ良しとしましょうか。 ![]() ![]() 貴重な親木の実を食い散らかした犯人は? 「今、ヤブサメを鳴かせたが、判りましたか?」 もう一つの企画が、「鳥の鳴き声研修会」(この呼び方が適切かどうかわかりませんが)です。出合いの森の管理棟の中にスピーカーを持参し、認定NPO法人バードリサーチのネットサイト「鳴き声図鑑」の音声を少し交えながら、私が収集した代表的な鳥たちのさえずりや地鳴きを聴いていただきました。同じ種でも、さえずりのパターンにバリエーションがあることなどを解説しました。ヤブサメの音声による聴覚診断?もありました(意図していませんが・・)。 いずれにしても初めての試みだったので、今後の進め方については改善の余地がありそうです。参加された皆様のご意見をお願いします。 (by A.Y、photo:管理人) ・八月探鳥会の報告 (2024/8/30) 東部 8/4「三滝ダムで野鳥を見つけよう!」 智頭町三滝 8月4日に探鳥会を芦津渓谷の源流コースで行いました。集まったのは熱心な会員6名。標高700m超えの森林の中を散策するコースで日陰、そよ風も吹いていて涼しい探鳥が出来ました。鳥の少ない(目立たない)時期なので森林浴を兼ねた探鳥会です。鳥取市からは40km以上有り、狭い曲がりくねった林道を通りますが、智頭町が森林セラピーのコースとして紹介している所です。 ![]() ![]() 歩き始めにある立派な案内板 某大学設置のムササビ用巣箱。野鳥ではありえない高密度! ![]() 三滝ダム上流のトイレの有る駐車場の脇から北俣川に架かる橋を渡って森の中へ入ると木間を動く鳥影が多数、ヤマガラ、コガラ、ゴジュウカラなど。カケスの鳴声もあちこちから聞こえていました。樹間を動く鳥影が気になってほとんど動かずにじっくり見ました、歩いた距離は500m位かな。 探鳥を終わって鳥合わせをしてみると、予想以上の鳥数を確認していて10種。たまには、こう言う探鳥会も良いのではと思いました。 (by S.T photo:管理人) ←(針葉樹林の中は涼しくて快適でした。) 中部 8/4 「ツバメのねぐら入りを見てみよう!」 琴浦町箆津(のつ) 安田地区公民館から目的のトウモロコシ畑へ歩いて移動です。公民館の周囲にもたくさんのトウモロコシ畑が広がっています。人間用ではなく飼料用です。牛のごはんです。実も茎も葉も全部、切り刻んで発酵させるそうです。 およそ10分で目的地に着きました。国指定重要文化財の河本家住宅のすぐ裏手(北側)です。東西南北に舗装した道路があって、ここでねぐら入りを待ちました。座り込む人もあれば、立っている人も。サマーベッドを持ち込み、横になって待つのもありかもしれません。車は通りません。 ![]() ![]() 北、南、東、西と、四方から集まってきます。 座り込んだり立ったりでねぐら入りを待ちます。 しばらくするとどこからともなくツバメたちが集まってきました。双眼鏡で覗くと少し離れた場所へ次々入っていくのが見えます。「さあ、くるぞ、どんどん頭の上を通過するぞ・・」と待ち続けましたが、結局、ツバメの群れを浴びる状況がないまま暗くなってしまいました。 あれ? 前夜はあれほど多くのツバメが飛び交ったのに…。多くの人間が待ち構えていたものだから、ツバメたちは何かおかしいと思って離れた場所に入ったのかもしれません。そんなツバメたちと参加のみなさん、ごめんなさい。 (by S.T、 photo:H.Y) 西部 8/4 「ツバメのねぐら入りを見てみよう!」 米子市彦名新田 今年もねぐらは不安定で、安倍か?彦名か?葭津か?あるいは別の場所もあるのか? いろいろ気を揉んだ結果、昨年と同じ彦名でした。集合場所は米子水鳥公園入口の駐車場です。ここなら観察候補場所へ移動しやすい。 ![]() ![]() 米子水鳥公園に集合 彦名中橋でツバメを待つ 18時に集合したのは会員16人、会員でない人12人の合計28人。小学生以下の子供が4人。ねぐら入りまで時間があるので集合場所でたっぷりツバメのお話をしました。時間を見計らってから現地の彦名中橋に移動、ツバメの到着を待ちました。車列と人を警戒したのか上空を通過し、やや遠くのアシ原の方へ飛んで行きます。 暗くなる頃、ようやくすぐ近くのアシ原にも集まってきました。アシ原スレスレを飛び回ってから、アシの茎にとまり、しばらくは賑やかに鳴いていました。 ![]() ![]() 大山を眺めながら すぐ近くのアシ原にもやってきた 盂蘭盆の頃まではツバメのねぐら入りが観察できます。夕涼みがてら、日没時刻からほんの30分間、自然のドラマを堪能しませんか? (by H.T) ・七月探鳥会の報告 (2024/7/27) 中部 7/14「コアジサシのヒナを観察しよう!」 湯梨浜町天神川 小雨の中で、天神川で繁殖するコアジサシを観察しました。湯梨浜町の新川公園の小山にある東屋から観察で、多数のコアジサシが飛び交ったり、砂地で抱卵している様子が観察できました。これだけ多いと、天敵にも集団で防衛に当たれているようでした。 海岸の林からは、カッコウの声と姿が確認できたり、コムクドリの姿が観察できました。(by R.Y)) 西部 7/7 「ブッポウソウを見守ろう!」 日南町 心配した天気も気にすることなく、夏の日差しを受けながらの探鳥会でした。集合場所の道の駅「にちなん日野川の郷」には23人が参加(会員18人、非会員5人)。車10台で目的地へ向け出発。 途中、2ヶ所の巣箱では車窓から電線にいるブッポウソウを確認しました。駐車場に車を置き、歩いて少し離れた目的の巣箱を見に行きます。姿はなかったので、会員のIさんにブッポウソウについてお話をしていただきました。 ![]() ![]() 31番巣箱のブッポウソウ 約150mの場所から全員で観察 聞いている間に親鳥が帰って来て、姿をスコープで見ることができました。巣箱入り口に入るところ、顔を出しているところなど 、なかなか見られない場面を皆で見て、「よかった~!」の声。また次の場所へ車で移動。巣箱周辺の電線にいる姿や飛び回っている姿を見ることができました。 ![]() 最後にカメラ設置場所へ移動。今年は初めの頃は来ていたが、何があったのか来なくなったとT氏の説明。残念。来年に期待です。ここでもいろいろお話を聞き、2022年の給餌画像のプリントを配り終了、解散。 その後はT氏農場の日南トマトの試食販売で終わりました。暑い中の探鳥会 ご苦労様でした。 (by K.Y、photo:I.T) 32番巣箱でビデオ画像をチェック 東部 7/7 「ブッポウソウを見守ろう!」 三朝町 7月の探鳥会は、中部へ遠征してブッポウソウの観察。幸い好天だったが、熱中症警報が出るほどの暑い日だったにもかかわらず、会員18名、会員外11名の29名と多数の参加者が集まった。東部では珍しいブッポウソウの魅力だろうか。 県道を1kmほど歩いて観察場所の人家の陰に移動した。巣箱までは150m程離れていて、鳥には影響しない距離。周囲を探すと奥の林の中に親鳥を発見。参加者に説明していると巣箱の屋根に移動してくれたので、スコープを合わせて順番に見て貰うことが出来た。 ![]() ![]() 巣箱にとまったブッポウソウ 離れたところから巣箱を観察 給餌するところは観察できなかったが、日陰もなく暑いので、長時間は避け30分ほどで切り上げて集合場所近くの農業公園へ移動。林の陰の涼しいところで鳥合わせをして解散。観察できた鳥は、短時間にも関らず15種でした。(by S.T) 「ブッポウソウ関連記事」
・ブッポウソウの巣箱周辺での観察・撮影に関するお願い (2024/7/7)
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