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・五月探鳥会の報告 (2025/05/22) 西部 バードウォッチングin大山 (宿坊山楽荘共催・新日本海新聞社特別後援)大山町大山 5/17(土)前夜祭 会員限定企画に12人が参加し、16時からの探鳥会では山楽荘〜大山寺本堂〜金門にかけてオオルリやキビタキの姿を探しました。今期大山で初めてホトトギスの声も確認しました。夕食前には雨の日用プログラムとして事務局が準備した鳥のビデオ撮影画像を鑑賞した後、久しぶりの精進料理を堪能しました。 このうち8人は山楽荘に宿泊し、日曜朝5時から大山寺付近を散策しました。 ![]() ![]() 夕方探鳥会@金門 野鳥ビデオ鑑賞会 5/18(日)BW in 大山 ―野鳥の声と山菜を楽しむ会― 心配された天候は曇りで、まずまずのイベント日和の中、会員24人、一般参加者26人、合計50人が山楽荘駐車場に集合しました。一般参加の方には双眼鏡の貸し出しを行ない、まず山楽荘の屋根で囀るキセキレイを見ながら使い方の練習を行いました。 ![]() ![]() 当日朝の集合@山楽荘 ガスが濃く大山北壁が見えず@金門 会員・一般混合の編成で4班に別れ、寂静山や大神山神社を目指してスタートしましたが、途中でだんだんガスが濃くなり、鳥の姿を見つけるのが難しくなったコースもあったようです。 それでも、オオルリ・キビタキ・ヒガラ・サンショウクイ・ホトトギスなどの声を聞きながら新緑の大山散策を楽しむことができました。姿または声で観察された鳥は4班合計で30種となりました。 散策路に先週まで咲いていたスミレやイカリソウは終わり、今週末はクルマバソウ・マイヅルソウ・ユキザサなど白い花たちが最盛期を迎えていました。 ![]() ![]() 昼食会@山楽荘大広間 このお膳に山菜天ぷらと豆乳鍋が付きます 探鳥会終了後には山楽荘の大広間でお待ちかねの精進料理のフルコースをいただきました。山菜の天ぷら盛り合わせの中の藤の花の紫色がキレイでした。参加してくださった皆様は五感で楽しめた探鳥会になったことでしょう。また来年もお会いしましょう! (by T.T) 西部 5/11 「青い鳥を探そう!」 大山町大山 曇り空でやや肌寒い朝でしたが、滴る新緑はまさに5月。集合場所のナショナルパークセンターには27人(会員:12、会員外:15)が集まりました。初めて探鳥会に参加する方も多く、双眼鏡を貸し出して使い方の練習をしてからスタートしました。 ![]() ![]() 大山寺橋でイワツバメを観察中 金門での雄大な眺めをしばし堪能 大山寺参道ではソングポストにいるホオジロやキセキレイを観察、大山寺橋では30羽ほどのイワツバメが元気よく飛び回っていました。 サンショウクイやキビタキの声を聞きながら金門へ。今日のお目当ての青い鳥:オオルリは、囀りは頭上から降ってくるものの、茂った若葉に視界を遮られてなかなか姿をゲットできず。必ず見つけるぞという27人の強い意志で探した結果、参道を下る途中でついにオオルリの姿を捉えることができました。 ![]() ![]() オオルリの姿を探ながら参道を下る 山楽荘駐車場でのクロージング 山楽荘の駐車場で鳥合わせをすると、観察された鳥は、ツツドリ、クロツグミ、ミソサザイなど声のみの確認も含めると27種になりました。今日は新緑の中にタチツボスミレ、イワカガミ、ミツバツツジ、キケマン、トキワイカリソウなど色とりどりの花々も楽しむことができ、目にも耳にも麗しい探鳥会となりました。 ![]() ![]() 大山寺境内で見つけたダイセンキスミレ 今が盛りのタチツボスミレ 探鳥会終了後に参道を下っていると、ジョウビタキのオスがソングポストで囀っていました。これから大山寺のどこかで繁殖するのでしょうね。 (by T.T) 中部 5/11 「青い鳥を探そう!」 琴浦町野井倉 新緑の山の中、大山滝に向かう道で、野鳥に逢いに来ました。前半のラッキーはサンショウクイの姿がゆっくり観察できたことでした。その後、ウグイスやキビタキの声を聴きながら移動すると、本日のメインテーマであるオオルリの声と姿に出会うことができました。キャンプ場に戻ると、ゴジュウカラが頭を下にして幹を下る姿も観察できました。26種の鳥に出会えて、満足の探鳥会でした。 (by R.Y) ![]() ![]() サンショウクイを観察中 解説中 東部 5/11 「青い鳥を探そう!」 鳥取市樗谿公園 午前8時に鳥居付近に集合。天気は薄曇り、参加者30名(うち非会員は17名)と盛況。BWは初めてという方が多いので、まずはポニー広場で双眼鏡の使い方を練習してもらいました。上空をしきりにツバメが飛び交っています。「あれを双眼鏡で追いかけながらピントを合わせられたら、バードウォッチャー実技試験(初級)はひとまず合格!」と説明、頑張ってもらいました。 続いて、鳥取東照宮の本殿へといつものコースを進みます。今年の春は鳥の声がひときわ少なく、例年はこのあたりで必ず聞こえるシジュウカラのサエズリも聴こえません。それでも本殿の後ろの森でキビタキの声を聴くことができました。 恒例の「本殿正面の不動のタカ」もスコープでバッチリ見てもらいました。家康公を祀(まつ)る神聖な本殿の屋根にハト等がフンをするのは不敬であるとして、威嚇のために創建当初に彫られた由緒あるタカです。(左甚五郎作との説もありますが、たぶんフェイク情報。) ![]() ![]() 双眼鏡操作の練習中、「あれはヒヨドリ?」 探鳥会初参加者向け恒例の「不動のタカ」ウォッチング さらに進んで御宮池へ。前日の下見の時にはオオルリの声が確認できず心配しましたが、この日は池の周りの二カ所で鳴いてくれました。唄のレベルは中級程度。数日前に聴いた時の唄はずいぶんと下手でしたが、今日は別の♂が唄っているようです。 オオルリもキビタキも、うまい歌い手ほど、ゆっくりとさえずりながら様々な変調を付け加えているように感じます。若い♂は早口で短く単調な唄しか歌えないような気がします。オオルリ♀も私と同じように感じているのでしょうか?ここ数年、樗谿に来るオオルリ♂は若くて唄が下手な個体が大半で、♀を引きつけるには力量不足というのは私の思い過ごしでしょうか。 さらに進んで野鳥の説明の看板の所まで来て引き返しました。周辺はタゴガエルの大合唱。先日の湯所神社での鳴き方コンテストの報道のおかげで、最近はこのカエルの知名度もずいぶんと上がって来たようです。この大合唱も一週間後にはピタリと鳴きやんでしまいます。タニウツギのピンクの花も次々に咲き出していました。この花が終わると梅雨入りも間近です。 ![]() ![]() タニウツギはすでに花盛り オオルリの、声はすれども、姿は・・・ 再び御宮池の堤まで戻ると、モミの樹のてっぺんでオオルリが気持ちよさそうに歌っていました。我々もあちこち移動しながらその姿を捉えようとしたものの、なかなか見つかりません。見上げてばかりいるうちに首が痛くなってきました。それでも、五名ほどの参加者が姿を見ることができたとのこと。鳥居まで戻って鳥合わせ。全部で21種を確認。 さて、最近、東部の会員と話すと、皆が「とにかく野鳥の数が急速に減った」という話ばかり。大きな要因としては、近年の温暖化によって激増したシカによる食害が考えられます。兵庫県境から樗谿のある久松山山系に至るまで、シカが到達可能な県東部の山地の全てで森林の下草や藪が急速に消失しつつあります。この樗谿でも、以前にはあった下草や笹藪がほとんど消えてしまいました。 我々は今、「下草の消失→ 草を食べる虫の激減→ 虫を食べる野鳥の激減」という食物連鎖の結果を眼前に見ているのです。野鳥減少に関する他の要因としては、夏鳥の越冬地である東南アジアでの焼き畑耕作やバームヤシ栽培の拡大による天然林の消失も大きく影響しているのでしょう。 既に東部の山地ではシカの餌となる草が乏しくなっており、今後はシカの大群が餌を求めて県中部へ、さらに西部へとその分布を拡大していくものと予想されます。 当面の対策としては、やはり狩猟者に頑張ってもらうしかないと思います。東部のスーパーの中には、既にシカ肉やイノシシ肉などのジビエが日常的に販売されている店もあります。ジビエの消費をもっと増やせば、野鳥の減少にも少しは歯止めがかかるのでは? 最近、そんなことを考えています。 (by 管理人) ・四月探鳥会の報告 (2025/05/22) 東部 4/27 「若葉台で春の小鳥に会おう!」 鳥取市若葉台 早朝から空は晴れ渡り探鳥会日和、前日よりも気温が上昇すると予報が出ていて熱中症の心配をしなければ成らない状態。若葉台地区里山の探鳥会は今回で3回目。昨年4月に開催した時はツグミ、ジョウビタキなど冬鳥がまだ居残っていて、逆に夏鳥の姿は見られなかった。その反省から今回は三週間遅らせての開催としたが、吉と出るかどうかは運まかせ。下見の時にはキビタキの鳴き声はしなかったが、センダイムシクイの鳴き声は聞けたので今日も期待したい。 若葉台地区公民館の空き地を駐車スペースとして借用。整地しただけの無舗装状態。周りには雑草も茂っていて、進入口には数日前の雨で水溜りが出来ていた。早々に集合場所に到着した参加者は、ツバメやコシアカツバメが巣作りの材料に使おうとして、水溜りに出来た泥土をせっせ、せっせと運ぶ姿を間近でウォッチ。双眼鏡が無くても色や模様まで十分見える程近かった。 集合時間が迫るにつれ次々と参加者が到着。残念だが水溜りを完全に避けての車の進入が出来ず、そのつどツバメは飛び立ち、上空で旋回していた。 ![]() ![]() ![]() ツバメの泥集め風景 挨拶を済ませた後、双眼鏡の扱い方などを指導し、さっそくその場所で観察を開始。ウグイス、カワラヒワ、コシアカツバメ、ツバメなどを確認。あちこちウォッチしていた瞬間、近くの電柱の天辺にシジュウカラが飛来、参加メンバーはしっかり観察出来たと大喜び。幸先良いスタートとなった。 宅地を15分程歩き里山の入り口に到着したが、その間にカラ類の姿は無かった。遅れたメンバーを待ち、揃ったところで里山に分け入った。 ウグイス、キビタキ、サンショウクイなどの鳴き声が聞こえて期待が高まった。山道を歩きながら耳を澄ます。どこかで鳴いてはいるのだが、場所の特定ができず。双眼鏡の出番がなかなかこない。するとすぐ近くの梢でイカルが特徴のある声で鳴きだした。私は確認出来なかったが、数名の方が見えたと話していて安心。コサメビタキも姿を現したが、上手く見れた人とチャンスを逃した人との明暗が分かれた。 ![]() ![]() いよいよ里山へ、最初の登り コサメビタキ、かわいい! 中間地点の休憩所に到着した時、センダイムシクイの囀り。鳴き声のする方向を皆で探すが、姿は結局見つけることが出きなかった。図鑑で大きさや特徴、聞きなしについても説明。(「聞きなし」とは、鳥の鳴き声を人の言葉やフレーズに置き換えて覚えやすくすること。) センダイムシクイは「焼酎一杯グイー」と言うんですと話すと、後ろのほうで「一杯では足らない」と誰かの声がして笑いに包まれた。 扇ノ山などが見渡せる平地で休憩。重い思いをして持ってきたスコープをセット。松や杉の天辺を見るが、期待していたサシバやサンショウクイは居なかった。十分体力を回復させた後出発、かなり急勾配の下り道を全員無事に走破。途中の大木に残る無数の傷跡、メンバーに確認を依頼すると。鹿の角跡だということて胸を撫で下ろした。 ![]() ![]() 平地での休憩 イソヒヨドリの♂がキレイでした スポーツ広場でホオジロ、大池でカイツブリ、カルガモ、キンクロハジロを確認。集合場所に戻り鳥合わせ。夏鳥もそこそこ姿を現し、最終確認できた鳥は31種となった。参加者は24名(うち会員外12名)。事故も無く終了できて大変良かった。(by K.O photo:S.T & S.N) 西部 4/20 「大山一斉清掃+春の野鳥を探そう!」 大山町大山 天気予報では小雨ということでしたが、博労座での開会式に野鳥の会は22人が集合しました。今にも降り出しそうな空模様の下、いつものように担当エリアの大山寺橋〜県道沿い〜横手別れまで歩きます。 ![]() ![]() 法被を着た班長のもとに集まる野鳥の会班 桜・残雪・若葉とゴミ袋を手にした会員たち 往路はゴミ袋を下げながら目は道路のゴミに、耳は鳥の囀りに集中です。ゴジュウカラやコガラがあちこちで元気よく囀り、イカルの群れも現れて樹冠に留まり、賑やかに囀り始めました。ヤブサメ、ツツドリ、キビタキなどの夏鳥たちの声も聞かれました。 今年は3月まで雪が降ったため例年になくあちこちに残雪がありますが、それでもミヤマカタバミ、タチツボスミレ、ショウジョウバカマなど春の花は咲き始めていました。そんな可憐な花たちのすぐ脇に吸い殻や潰れたペットボトルを見つけると、とても悲しくなります。車からポイ捨てするなんて絶対やめて欲しいです! ![]() ![]() まだ明るい林床 ショウジョウバカマ 横手別れまで来たところで回収したゴミを集めると、可燃ゴミ2袋、不燃ゴミ1袋となりました。近年一斉清掃で回収されるごみは少なくなってきたとはいえ、まだまだ悪いマナーの結果は残っています。 ![]() ![]() 回収ゴミをまとめ中 残雪をよけながら 帰り道は小鳥の道経由で大山寺橋まで戻り、鳥合わせをして解散しました(観察鳥種:23)。これから本格的な大山でのバードウォッチングシーズンが始まります。また5月の探鳥会でお会いしましょう! (by T.T) 中部 4/13 「山で春の鳥を探そう!」 北栄町西高尾 → 当日の悪天候により中止しました。 ・三月探鳥会の報告 (2025/04/03) 西部 3/9「大山山麓で春を探そう!」 伯耆町須村 3月に入っても寒い日が続きましたが、今日は思わぬ良天、暖かい探鳥会日和になりました。雪景色の素晴らしい大山を眺めながら出発しました。 田んぼ上空にはヒバリの声を。やっと春を感じる思いがしました。道沿いにはスズメを。建物のある広場では多数のスズメが活発に動き建物の隙間を出入りする姿を見る事ができました。広い田んぼの地面にはカシラダカ、ミヤマホオジロを。春を告げるウグイスは姿は確認出来ませんでしたが声を聞く事が出来ました。日の当たる田んぼや枯れ木にはスズメ、ホオジロなど。又 上空にはオオタカがゆったり舞っているのを皆で見る事が出来ました。 ![]() ![]() 春の散歩気分 オオタカ登場 逆さ大山が見えるかな~と思いつつ福岡池へ。急な土手を登り池へ。水面にはオオバン、コガモなど。池沿いの木々にはアオサギが繁殖するのか巣材らしき小枝あり。スコープで雪の大山頂上を見ると登山者多数の人影が見え驚きでした。ゆっくり休憩。一寸ハプノングもありましたが・・・ ![]() ![]() 福岡池の堤防に上って 大山を眺めながら 最後に藪の中の小道を通り抜け広場に。皆でツグミ1羽見る事が出来ました。胸を張ってる姿は人気者ですね。又、近くでアオゲラの声を聞きましたが姿の確認は出来ませんでした。鳥合わせをして解散。今日は歩くには天気に恵まれ良かったです。今日の参加者は23名(会員20名 非会員3名)鳥種27種でした。久々の外歩き 皆様お疲れ様でした。 (by K.Y photo:H.T, T.T) 中部 2/9 「早春の郷で野鳥を見つけよう!」 倉吉市小田 伯耆しあわせの郷 今日は晴れて、暖かい1日になりました。参加者は16人。探鳥会が初めての方や県外からの参加がありました。相変わらず女性が多いです。あと一ヶ月もすると、しだれ桜が満開になる道沿いを進み、散策コースに入ります。 ![]() ![]() しあわせの郷を散策開始。 一列になって散策コースを進みます。 散策コースの入り口には、イノシシ注意の看板がありました。遭遇した場合は大声を出さず、後退して対応するようにとの事。看板どおり、地面にはイノシシが掘った穴がたくさん見られ、大量の糞が残されていました。シジュウカラ、キジバト、ヒヨドリの鳴き声が聞こえてきます。林を抜けて山々を見渡すと、ウグイスの美しいさえずりが聞こえてきました。帰路では、ヤマガラ2羽が争っていたり、エナガ、コゲラ、コガラの混群が観察出来ました。 ![]() ![]() エナガやコゲラを観察。 カワラヒワを観察。 鳥合わせの直前には、カワラヒワが姿を見せてくれました。頭上には30羽近くの鳥の群れ!残念ながら正体はわかりませんでした。今日は鳥の鳴き声もあまり聞こえない静かな探鳥会となりましたが、久々に皆さんのお顔が見られたし、いい運動になりました。春を告げるウグイスのさえずりや、イワツバメを観察した方もいました。来月の探鳥会では、更に春に飛来する鳥たちに期待したいです。(by M.M) 東部 3/2 「千代川の水辺で冬鳥を見よう!」 鳥取市河原町稲常 前日のうららかさ四温とは真逆の三寒に当たってしまいました。前日にはお酒も断って身を清めて (?) いたのですが、信心が薄かったようです。それでも16人もの参加があり、有難いことです。ここ何度か姿の見えなかった方や何年ぶりかの方が見えると、「いい日だった」と終了もしていないのに思ってしまいます。 いつもでしたらヒバリのホバリングを探し、ウグイスのトレーニングソングを遠くに聞きながら、ツバメの旋回を双眼鏡で追っかける日なのですが、今日は皆無。 おりしも昨年から群れで見かけるようになったヨシガモは今年も20確認でき、初めて (?) の方にも見ていただきました。近年川岸の草木が刈られたり伐採されたりで見通しが良くなったぶん、岸辺の身を隠す場所が減り観察しづらくなりました。雪解けで河の中央は水流が速く、対岸で休息する鳥たちを遠くから見ることになります。 ![]() ![]() ヨシガモを観察しています 先週降った雪がまだ残っています 天候や環境の変化はマイナス面だけではありませんでした。陽の光が当たりすぎると色が飛んでしまったり、動きも活発であっという間にいなくなっちゃいますが、曇天雨天だと色も柔らかく、彼ら寝てたりします。まさに本日の鳥たちの生きてゆく姿。寒いのがたまにキズですが、Kさんに「ザンザン降りでなくて良かった」、と暖かい言葉もかけていただきました。 聞こえる声や飛び方・止まり方の特徴、図鑑ではなかなか知りえない行動のエピソードも聞いていて楽しいものです。人間より双眼鏡・スコープが濡れることを心配しましたが、雨が強くなったのは、軒下での鳥合わせの時。 ![]() 年単位での増減変化なのかもしれませんし、見られなかったものが観察されるのは嬉しいものです。それが人為的な自然環境の変化でないことを望んでいます。 天候は曇り時々小雨、26種確認、参加16人でした。 (by H.O photo:管理人) ↑ 雨宿りをしながら鳥合わせ ・二月探鳥会の報告 (2025/03/01) 中部 2/9「山野の鳥・水辺の鳥」 湯梨浜町 道の駅はわい 数日前から今冬最強の寒波がやってきていて心配しましたが、思ったほどの積雪ではなかったため、予定通り開催しました。開始時に集まった4人で、まずは駐車場の周りを探しました。ヒヨドリなどを観察していると、足元を1羽のハクセキレイがちょこちょこと歩き回っています。この道の駅に居ついているのか、ずいぶんと人馴れしている様子でした。 ![]() ![]() まずは駐車場で探します イノシシが何か探した跡 弱い雪が降る中、駐車場の横手から東郷池に続く道に入ると、新雪の上にノウサギとイノシシの足跡と、採餌のためでしょうか掘り返した跡を見つけ、雪道ならではのフィールドサインを楽しみました。ヒヨドリやシロハラの声、小鳥が行き交う姿も見えるのですが、雪で視界がはっきりとせず、同定に苦戦しました。そのうち雪もだんだんひどくなってきましたが、遠くに青空が見えているのでここはしばしの我慢。遅れてきた2人が合流して、やっと晴れ間がのぞきました。 ![]() ![]() たくさん降ってきた! 晴れ間がのぞきました 坂道を下っていくと、少し大きめの鳥が樹冠を横切ります。翼下面に2本の帯がはっきりと見えました。トラツグミです!そして、その先の路上と路肩の斜面には小鳥の影がいくつも見えます。地面をつついたり、藪から出たり入ったりするアオジ、クロジ、ルリビタキでした。東郷池を見下ろせるところまで来ると、すぐ近くをトビとノスリが悠々と飛んでいるのが観察できました。遠くに浮かぶカモを識別して折り返します。 歩いているうちに、また雪がだんだんひどくなってきて、ボックスカルバートの中に一時避難。ボックスカルバート内にはジョウビタキも避難していて、端に積もった落ち葉の中をつついていました。何かおいしいものはあったでしょうか。 ![]() ![]() ボックスカルバートに避難、先客はジョウビタキ 鳥合わせにやってきたハクセキレイ 道の駅まで戻って鳥合わせをしていると、ハクセキレイも窓越しに参加。出発時と同じ個体のようでした。 ルリビタキとトラツグミを初めて見たという会員もいて、雪にはそこそこ降られましたが、良い出会いの探鳥会となりました。(by H.Y) 西部 2/2 「西部海岸で冬の水鳥を探そう!」 県西部海岸 毎年なぜか天候に裏切られないこの探鳥会、今日も朝方までの雨は上がり、雲は多いものの薄陽が射して無風状態。冬の海岸を流す探鳥会にはもってこいの日和です。参加者は15人(会員外1人)でした。 いつものように日野川河口右岸からスタート。数は少ないものの、カモメ、オオセグロカモメ、セグロカモメ、ウミネコなど定番カモメ類は揃い踏み。いつもここでまとまった数が見られるヨシガモの中にはペアになっているのもいました。川べりのヨシに止まってダイビングを繰り返すカワセミを見つけ、もう囀っているホオジロもいました。 ![]() ![]() 日野川河口右岸にて 淀江港(右手奥の砂礫地にヒシクイが・・) 次の観察地の淀江港では、テトラポット近くの砂礫地に(こんなところに!?)ヒシクイが2羽休んでいました。背中に顔を埋めたままビクともしない様子。今年はもうコハクチョウの北帰が始まっていると聞きましたが、このヒシクイたちも移動途中でお疲れなのでしょうか。保田海岸では、ようやく今日のお目当てのシノリガモ10羽前後が波間で潜水を繰り返していました。 ![]() ![]() ミサゴ@保田海岸 シノリガモ@保田海岸(左の二枚はスマホ+スコープで撮影) 最後に御来屋海岸へ移動し、ここでしか出会えないヒメウを観察して終了。 そのほかにシロチドリ、ダイゼン、カイツブリ類4種(カンムリ・ミミ・ハジロなど)、アイサ類2種(ウミ・ミコ)、ミサゴなど、久しぶりに水辺の鳥を中心に39種も観察できて収穫の多い探鳥会になりました。(by T.T) 東部 2/2 「湖山池つづらお城址で冬鳥を見よう!」 鳥取市湖山池 今回は、これまで2月探鳥会の開催地だった日光の代替地ということもあり、西側に広がる親水公園側からスタートして、水鳥中心の探鳥会とすることにしました。ちなみに、出発前のミーティングで、2日前の下見の結果をもとに、クイナを期待したいと述べたのですが、はたして姿を現すでしょうか。 ![]() ![]() 最初にヨシ原のタシギを観察 眠たそうなタシギ君(クリックで拡大) まずは開けた湖山池の水面の観察です。マガモ、カルガモ、ヒドリガモをはじめ、いつものカモ類の姿が確認できました。しかし、スズガモやキンクロハジロの大群が見当たりません。「何か少ないなあ」という声がチラホラ聞かれました。それでも近くの岸辺でタシギやイカルチドリが確認され、ヨシ原ではオオジュリンの群れも見られました。ただ、残念ながら予告したクイナは確認できませんでした。後ろ髪を引かれる思いで城址側へと移動です。 ![]() ![]() ジョウビタキ♀、かわいい!! (クリックで拡大) ヒドリガモやホオジロガモを観察 城址東端の、かつて船着き場だったとされる入り江に到着。しばらく周囲を観察しました。ここにはよく実ったハゼノキがあり、ヒヨドリやメジロ、ツグミが盛んに訪れていました。なかなか出会えなかったカワセミが、良く見える枝先にとまり、スコープでしっかりと観察していただきました。 そろそろ予定時間ということで、集合場所に引き返しはじめたところで、入江の先端にいたO氏からT氏の携帯に連絡あり。オオワシ発見とのこと。時間超過もやむを得ないと言うことで、一同がそちらに向かいました。対岸の山に確かにオオワシが確認されましたが、双眼鏡では小さな白点。、S氏の高精度・高倍率のスコープで何とか黄色い嘴が判別できました。それでもさすがオオワシ。皆さんの満足度が一気に高まったように感じられました。 ![]() ![]() シロハラの食堂はハゼノキ(クリックで拡大) ここからでもオオワシが見えました 集合場所の駐車場に戻って鳥あわせした結果、観察種数は44種でした。これまでの日光・酒ノ津での探鳥会では多くて37種というところでしたので、結構充実した内容だったと思います。気温が低いながらも微風で降雨がなかったことも幸いでした。ご参加の皆様、お疲れ様でした。 ![]() (当日配布のルート案内、クリックで拡大) (by A.Y photo:A.Y , S.N ,管理人) ・一月探鳥会の報告 (2025/1/12) 東中西 1/5「東部にみんな集まれ! 新年合同探鳥会+会員交流会!」 鳥取市湖山池青島 新年三が日が終わって間もない1/5(日)、東中西三地区まとめての県内合同探鳥会を湖山池青島で実施しました。今年の冬は悪天候が多くて開催が危ぶまれましたが、雲一つない無風快晴!こいつぁ、春から縁起がいい。参加者は総勢で32名(うち非会員は4名)、中部と西部からの参加者も一定数あり、感謝です。 まずは青島大橋近くの駐車場で吉田支部長による新年のあいさつを拝聴。つづいて橋を渡って青島に移動してBW開始、左手に向かってゆっくりと歩きます。この冬の湖山池のカモですが、11月末の調査では全部で六千羽台とこの三年間の中では一番少なめ。さらに昨年末からは、カモ全体数の約三分の二を占めていたスズガモの数が激減しました。その他の種類のカモの数にはあまり変化はないようです。湖山池の生態系にかなり大きな変化が起こったのではないでしょうか。 ![]() ![]() 雲ひとつない快晴に恵まれました まずは支部長より新年のごあいさつ 島の西岸の旧キャンプ場に来たところで、津生島南面に停まっている常連のオオワシの姿が見え始めたのでスコープで観察。今シーズンの会員による初確認は11/28、この冬は、いつもの止まり場ではなくて津生島にいることも結構あるようです。しばらくはこの付近で野鳥の姿を探しました。 近年、この島ではカラ類が以前よりも減る傾向ですが、それでもメジロ、ツグミ、シロハラなどが姿を見せました。トラツグミを確認したという声もありました。また、ジョウビタキ♂がすぐ近くの灌木の枝に停まって大サービスしてくれました。次の日程もあってBWは一時間ちょっとで終了、来た道を引き返しました。 ![]() ![]() 「あれ、メジロ?」「いや、カワラヒワのお尻」 探鳥会のアイドル登場!ジョウビタキ君 (写真はクリックで拡大) 続いて、橋のたもとにある湖山池情報プラザの会議室をお借りして、当支部初開催の「野鳥の鳴き声講習会」を開催しました。これは昨年九月の東部の出会いの森での探鳥会で、時期的に野鳥が少ないことから、BW後に当日の担当のAY氏が自分で採集された野鳥の鳴き声と写真を使って「鳴き声紹介」を実施。好評を得たので、一月の合同探鳥会でもやりましょうということになったものです。 今回の内容は、カラ類から始まって、ホオジロ類、オオルリやキビタキなどの夏鳥、さらにイソヒヨドリなどの身近な野鳥についてサエズリと地鳴きを急ぎ足で紹介するというものでした。今回も、AY氏が自分で撮影された写真を示しながら各種の鳴き声を約一時間弱にわたって紹介されました。あらためて聞いてみると、よく知っているものもあり、初めて聞く鳴き声もあり、野外で実際に野鳥の種類を判定するうえで非常に有用と感じました。 今回は時間の関係で質問の時間はありませんでしたが、十分な時間(二時間程度?)をかけて参加者からのリクエストも交えながら質疑応答を行えば、野鳥の鳴き声への理解がさらに深まることでしょう。外で探鳥するのがつらい八月の夏枯れの時期などには、探鳥会の代わりに涼しい室内でこの種の講習会を実施するのも大いに有り、という感じがしました。 ![]() ![]() シジュウカラの地鳴きについて解説中 写真・音声ファイルの準備+講師役、ご苦労様でした 問題があるとすれば、この種の講習会に参加した高齢者が、高周波領域での自分の聴力の衰えをあらためて自覚させられるという点でしょうか(この度合いについては個人差が非常に大きく、中年の時点で既にそうなる場合もあります)。私自身について言えば、以前から(三十代から・・)ヤブサメのサエズリが聴こえないことは自覚していたのですが、この日はさらに一部のホオジロ類の地鳴き(かなりの高周波音らしい)が自分には聴こえないことを知って、かなりのショックを受けました。 感じている世界が、人それぞれに違うのだということを実感しました。でも自分の認識できる範囲について知っておくことも必要なのでしょうね。今後の調査では、高周波音が聞こえる人となるべく一緒に行かねばとあらためて思いました。 さて、講習会を終了したあとはプレゼントタイム。まずは西部のメンバーが水鳥公園で作成した缶バッジを全員(?)がいただきました。次は、各自が引いたクジに記された番号の小さい人から順に、事務局に用意してもらった景品の中から自由に選ぶというシステム。景品は会員の手作りのリース、お菓子、その他など様々。 ![]() ![]() 美しいリース vs. お菓子、どちらを選ぶ? ふだん会わない人とも知り合うことが出来ました 私は大きい番号を引き当てたので、かなり後ろの方になってから「ツバメようかん」を頂きました。会員有志から寄付された野鳥関連の書籍も大半が売れたとのこと。今後の支部の活動資金として活用させていただきます。事務局、ならびに準備に協力された西部の会員の皆様、ありがとうございました。 最後に全員が輪になって簡単な自己紹介をして終了しました。解散後の西部の某会員からの感想です。「今年の正月。今朝は美しい伯耆富士(大山のこと)を日野川で見て、次に湖山池でタカをたくさん見て(オオワシ1+ミサゴ3+トビ1が出ました)、あとはナスビ! どこで手に入れようかな?」。 (スーパー・・?) 天候に恵まれ、オミヤゲももらって楽しい探鳥会でした。本年も皆様の自然観察生活が順調、かつ安全でありますように。(by 管理人、 photo:S.N & 管理人) ・十二月探鳥会の報告 (2024/12/29) 中部 12/15「ダム湖に集まる野鳥を探そう!」 琴浦町山川 船上山ダムに集まる野鳥の観察です。少年自然の家駐車場に集合したのは6人。大きなアカマツの切り株に立てたのぼりがいい雰囲気なので、ここで集合写真を1枚。 ![]() ![]() 主役はのぼりです。 ダム湖で野鳥を探します。 大鳥居をくぐってダムへ。野鳥の姿がありません。マガモもカルガモもキンクロハジロもカイツブリもいません。カワウの姿もありません。ダム湖はあきらめ、林の中を歩きます。千丈滝展望駐車場まで進みましたが、野鳥の姿はありません。シカの鳴き声の話が出たので、女性の悲鳴のような声で続けて3度鳴くことが多いと説明しました。冬期間通行止めの県道に出るとシカが鳴きました。「キャー、キャー、キャー」連続3回。 ![]() ![]() 動物の足跡、行動を想像しながら眺めます。 冬枯れの林を歩きます。 正面登山道入り口で雪の上に小動物の足跡がたくさんありました。そのまま県道を東坂登山口まで歩き、ここから森の中へ。おっと道のど真ん中に立派なウンチ。つやつやです。人間並みの太さです。犯人はイノシシに決めました。エナガやコゲラの声が聞こえたので立ち止まり観察後、茶園原を下って駐車場へ戻りました。雪のおかげで楽しみました。そしてよく歩きました。(by S.T、 photo:H.Y) 東部 12/8 「初めてのバードウォッチング!」 鳥取市湖山池 → 当日の悪天候のため中止しました。 西部 12/1 「飯梨川で冬の水鳥を探そう!」 安来市飯梨川 道の駅「あらエッサ」に19人(会員外3人)が集合し、まず飯梨川左岸河口を目指しました。朝方の雨は上がり、幸い曇りで無風。冬の水辺にしてはあまり寒さも感じず、観察のための集中力も損なわれません。 ![]() ![]() 集合場所、道の駅「あらエッサ」でオープニング 飯梨川河口にて 飯梨川河口では、多数のカモメ類の中にズグロカモメを確認、昨年に続き今年もミヤコドリを発見!砂洲の流木に陣取るハヤブサとミサゴをフィールドスコープでじっくり観察しました。 時折海上にはカモの大群が波打つように乱舞し、写真判定の結果、トモエガモと判明。論田に移動途中、マガン(300±)やコハクチョウ(30±)の飛行隊も観察、水田ではタゲリやノスリも見ました。 ![]() ![]() ズグロカモメを観察中 5個のリースにジャンケン争奪戦 今日は多種多様な山の鳥、水辺の鳥に出会うことができ、計45種もカウントしました。鳥合わせの後、会員提供のクリスマスミニリースとリンゴを分け合って終了しました。(by T.T) ・十一月探鳥会の報告 (2024/12/03) 中部 11/17「三朝温泉で秋の野鳥に出合おう!」 三朝町 三朝温泉街の中を流れる三徳川では、カワセミとカワガラスがゆっくり見られました。特に、カワガラスの背中が黒ではなく茶褐色であることや、小魚を捕まえて食べる様子が見られました。恋谷集落へ向かう山道では、ジョウビタキやモズが姿を見せてくれました。(by R.Y、 photo:H.Y) ![]() ![]() 西部 11/10 「紅葉狩り+オシドリを探そう!」 日南町鵜の池 7:45自宅出発 8:20現地到着 オートキャンプの人は1組だけでした。着いてしばらくしてから、広場のすぐそばの木でギャーギャーという声がします。カケスが現れました。声は悪いけど、色はきれいですね。見れた人は数人だったけど、じっくり姿を堪能できました。 9時になって探鳥会の参加者は全部で9名。例年の半分くらいです。この時期、行楽日和になると各地でいろんな催し物が被っているためかもしれません。かくいう私も公民館行事を抜け出てきた身で、午後からは帰らなくてはなりません。鳥は少なめで、湖面にもオシドリの姿はありませんでした。オオバンの声と姿が目立ちます。マガモとキンクロハジロの数は比較的多かったかな。オシドリ観察用の水際の小屋は最近使われた形跡はなく、風化が激しく朽ちるままです。 ![]() ![]() 例年なら、落ち葉の降り積もった周遊道路をぐるっと回って、順光になると湖面に紅葉が映えて「きれいだね~」というセリフが出てくるのですが、今年はだめです。 この夏の猛暑の影響か、きれいな紅葉になっていないです。遅れているわけでもないですね。ここ最近の傾向として、大山もそうでしたが、紅葉せずにこのまま終わってしまいそうです。 道中、ジョウビタキとヤマガラがすがたを見せて愛想をふりまいてくれました。鳥の数は少なかったけれども、暑くもなく寒くもなく、気持ちのいいお散歩ができました。(by I.T) 東部 11/3 「スキー場周辺で高原の野鳥を探そう!」 若桜町舂米(つくよね) 心配された警報級の雨は上がったものの、山の頂を隠し勢いよく流れる雲が寒気を運んできたようです。集合場所の標高は840m。この時期に当たり前の気温も、今年の暑さに慣れた体には酷。じっとしていると寒さが身に沁みます。 参加者数15名(うち非会員3名)。開始挨拶もそこそこに探鳥開始となりましたが、野鳥の声はもとより、影すら見えません。しばらく進んだところでやっと現れたのがカラ類混群。頭上の枝先を次々渡って行き、参加者を釘付けにします。スキー場に到着すると、ゲレンデのカヤ刈りの最中。想定外のエンジン音に野鳥の声はかき消されがちでしたが、ススキ野原を出入りするホオジロ、アトリなどを見ることができました。 ![]() ![]() スキー場での観察。出た鳥はポツポツ程度。 好天となり棚田展望台からBW。背景は陣鉢山。 ゲレンデを下ったあたりでも少数ながらカラ類混群が現れ、近くの電線にはアトリ1羽がしばらく止まり、参加者の目を楽しませてくれました。ただ、例年みられるアトリ、ツグミの大きな群れが見られません。里ではアトリの当たり年。今年の猛暑のせいで山に餌が少なく、早々に山を下りたのでしょうか? ![]() ![]() 収穫を終えた棚田がきれいでした。 赤倉山。今年の紅葉(褐色葉?)は過去最低のレベルか。 帰路は国道沿いを歩き、舂米棚田を見下ろしたり、開けたところでは晴れ渡る錦秋の山並みを眺めながら、集合場所へ戻り鳥合わせ。確認された鳥種は16種とかろうじて参加者数を上回ったものの、全員が姿を確認できたものはごくわずかで寂しいものでした。例年であれば・・・、次回に期待しましょう。 (by H.O、photo:管理人) ・十月探鳥会の報告 (2024/11/01) 中部 10/13「打吹公園で秋の野鳥を探そう!」 倉吉市打吹公園 探鳥会の集合場所は当日、日本海駅伝の発着点となっており、とても混雑していました。県外ナンバーのバスがたくさん駐車してあり、大勢の高校生たちが準備をしていました。探鳥会には中部からだけでなく、西部から2名、県外から2名の参加がありました。探鳥会前日に双眼鏡を購入されたばかりの初参加者や、最近野鳥の会に入会されたばかりの参加者がいらっしゃいました。 皆で輪になり自己紹介をしていると、すぐ近くの桜の木の枝に、エゾビタキが姿を現してくれました。肉眼でも見える距離です。打吹公園の椿の平では、ヒヨドリたちが騒々しく鳴いています。しばらくして駅伝スタートの号砲が鳴ると、ドバトが一斉に飛び立ちました。その数なんと50羽。 ![]() ![]() エゾビタキを観察中 鳴き声を頼りに鳥探しをします 小動物コーナーで、チャボ、セキセイインコ、インドクジャクなどを見たあと、打吹山の山道を登って行きます。イカルの口笛のような声や、カケスのジャーという声が聞こえてきます。ヤマガラやソウシチョウの声もにぎやかです。途中の展望台からはトビが優雅に旋回しているのが見えます。その周りをイワツバメが飛び回っています。 更に歩き進んで、山頂手前にある、正面展望台の2階に上がり、倉吉の街並みを眺めます。アトリの群れが、山から山へと飛んで行きます。キンモクセイの甘い香りに誘われて、メジロが姿を現しました。 ![]() ![]() ソウシチョウとヤマガラも出ました カケスとメジロの声を聞きながら、展望台から市内の景色を鑑賞 時間になったので、下山し、麓の東屋で鳥合わせをしました。打吹公園はどこへ行ってもヒヨドリの大合唱が聞こえます。今日は良く晴れて、10月中旬にしては暑い探鳥会になりました。解散後、希望者に来年のカレンダーを購入して頂きました。 (by M.M、 photo:R.Y) 西部 10/6 「秋の大山一斉清掃+秋の野鳥を探そう!」 大山町大山寺 恒例の秋の大山一斉清掃に参加しました。いつもは10月の第3日曜の行事ですが、今年は年輪ピック開催との関係で第1日曜になりました。「野鳥の会」班は22人(このうち会員外2人)の参加で、いつものように大山寺橋から横手別れまでを担当しました。ゴミの量は可燃:1袋、不燃:0.3袋程度、例年と比較するとあまり多くはありませんでした。 ![]() ![]() 一斉清掃の集合場所にて「野鳥の会」班 手にゴミ袋を下げて県道沿いを歩く・・いつもの光景 ゴミ拾い終了後は小鳥の道経由で大山寺橋まで戻るといういつものルートでしたが、鳥の姿はちょっと寂しく、鳴いているのはソウシチョウばかり。10月初旬のためか、冬の渡り鳥の飛来はこれから、カラ類の混群形成もこれからという、鳥見には端境期だったのかもしれません。それでも、シジュウカラやアオゲラの姿は見ることができました。 ![]() ![]() アキチョウジが満開 最後の鳥合わせ・・今日はあまり出なかったね 一方で秋の花々は今が盛りの賑やかさで、アキノキリンソウ、ミズヒキ、ナギナタコウジュ、アキチョウジなどが美しく咲いていました。確認した鳥:イワツバメ、エナガ、ゴジュウカラなど12種 (by T.T) 東部 10/6 「つづらお城址で秋の野鳥を探そう!」 鳥取市福井 「暑さ寒さも彼岸まで」と言うが、今年は10月に入ってからも数日は真夏日が続き、体力も気力もなえかけていた。探鳥会まであと一週間という時に台風18号が発生、その後に熱帯低気圧に変わったものの、秋雨前線を刺激して連日雨降り。このまま続くとどうかなと心配したが、うまい具合に当日は晴れとなり開催することが出来た。 モズの高鳴きを合図に探鳥スタート。最初、目に飛び込んで来たのは電線に止まっているスズメとイソヒヨドリ。葦原近くに移動し、思い思いに双眼鏡を覗いたら小さな干潟にイカルチドリ1羽、カルガモの群れの中にマガモ、コガモ、ヒドリガモ、など数羽が羽を休めている。その近くの枕木の上にカモが一列に並んで羽繕い、カルガモとマガモの間にコガモがチョコン。カモの種類によってこんなに大きさが違うのか比較ができた。コガモの小ささに、改めて「小さいねっ」と言って見入っている参加者もいた。 ![]() ![]() 福井公園駐車場に集合 半年ぶりにヒドリガモやコガモたちに再会 マガモは冬羽に変わる前の個体?の様に見えたが、そこでは他にアオサギ、ダイサギ、ミサゴ、などの姿も見られた。逆に、下見した時にいたハシビロガモやキンクロハジロの姿は無かった。それにしてもアカミミガメは相変わらず多く、岸で甲羅干ししている亀は全てがそうだった。 次のポイントに行く途中、エゾビタキを確認。ちょうど渡りの途中で、海岸に近いこの場所がコースとなっているようだ。枯れ木の枝先からフライングを繰り返し餌をキャッチしている様子が興味深く、皆で楽しんだ。 階段状になった坂道を進み、湖面が見渡せる展望台へ。ミサゴの魚取りを見つつ、しばし休憩。水面から少し顔を出してる岩場にはカワウが十数羽日向ぼっこしているのが見える。長閑(のどか)だねー。気温も上がり、汗ばむ程になって来たので下ることとした。 ![]() ![]() リンゴドクガの幼虫。名前に似合わず毒は無し。 この付近では、行きも帰りもエゾビタキに会えました。 集合場所に戻る途中にも、エゾビタキが見送りのためか間近に来てくれて、皆さんしっかりと目に焼き付けることが出来た。参加者は大満足の様だった。最後に鳥合わせを行い解散となった。 今年の夏を体感して思うのだが、この異常気象が渡り鳥にどのような影響を及ぼすのか。いや、既に影響は出ているに違いない。我々の眼に写っていないだけなのかも! (by K.O、photo:管理人) ・九月探鳥会の報告 (2024/9/30) 西部 9/15「鏡ヶ成で高原の野鳥を探そう!」 江府町御机 前日の天気予報では、午前曇り午後雨。当日は、米子市内は朝から雨、でも大山はきれいに見えていました。国道を走ると雨はほとんど降っていませんが、鏡ヶ成に到着したらガスで真っ白!霧の中、会員8人と会員以外の8人が集まりました。 ![]() ![]() 霧の中で集合 自然学習歩道を歩いて野鳥を探す 最初に、米子市内の久しぶりの降雨と鏡ヶ成の涼しい気温に感謝し、いざ探鳥+植物観察へ。ガスが晴れてくると上空を舞うイワツバメ50+、見上げても白い腰は見えませんが、尾羽が短いのが識別ポイントです。芝生広場ではキジバト、ハクセキレイ、セグロセキレイを観察、近くの樹からモズの声も聞こえました。自然学習歩道ではエナガの群れ、幹を上下するゴジュウカラなどを観察。 ![]() 暑い日が続く初秋、涼しい奥大山でいろいろな秋を発見できた探鳥会でした。 (by H.T) (← 最後に芝生広場で鳥合わせ。) 中部 9/8 「浜辺の鳥・山野の鳥に会おう!」 湯梨浜町宇野 この日のトピックスは、アオバトの200羽の群れ。海水を飲みに集団でやってくるとは聞いていたが、それに遭遇できたようです。20羽から50羽ほどの集団がいくつも何度も飛び交い、確実な数はわからないものの、少なくとも200羽はいたと思われました。 ![]() ![]() ![]() 海岸移動中 他には、コシアカツバメが巣に出入りしたり、イソヒヨドリが3羽で縄張り争いをする様子を観察しました。 (by R.Y) 東部 9/1 「とっとり出会いの森で野鳥に逢おう!」 鳥取市桂見 当日朝は青空が広がり、風がわずかにありました。台風の余波が全く感じられないという点では幸いだったのですが、そもそもこの時期は観察できる鳥種の少なさが予想されます。そこで、今回はT副支部長と相談の上、コースでの野鳥観察は行うものの、それ以外のオプションも用意しました。 参加者は18名(うち非会員4名)。出合いの森の駐車場に集合し開始時刻までそれぞれ歓談していると、立木にシジュウカラがやって来て、長時間にわたり姿を観察させてくれました。また、それに加えてメジロの群れも飛来、これが今回間近で野鳥観察できた唯一の機会だったように思います。それ以外には、メスを追いかけ回すオスというイソヒヨドリのペアくらいでしょうか。 ![]() ![]() 梨の親木の上をコシアカツバメが舞います 梨&野鳥の専門家の解説を聞くという贅沢 案の定、鳥が少なそうだったので、オプションの一つ目として、皆さんを公園の一画にある「二十世紀梨の親木」にご案内しました。折しも、鳥取県に導入されて120周年という節目を迎えた古木です。この木の枝から苗木が増産され、鳥取県が「二十世紀」を中心とするナシの大産地になったことなどを紹介しました。テレビではよく見るけど、ここにあったとは知らなかったという声が聞かれ、ひとまず「手ぶらで帰る」空振り感は回避できたかなと、少し安堵しました。 さて、二十世紀の親木を含む鳥見コースで、一応300mばかりの屋外観察を行ったわけですが、観察された鳥種は、わずか11種でした。それでも当初予想(7~8種)よりは上だったので、まあ良しとしましょうか。 ![]() ![]() 貴重な親木の実を食い散らかした犯人は? 「今、ヤブサメを鳴かせたが、判りましたか?」 もう一つの企画が、「鳥の鳴き声研修会」(この呼び方が適切かどうかわかりませんが)です。出合いの森の管理棟の中にスピーカーを持参し、認定NPO法人バードリサーチのネットサイト「鳴き声図鑑」の音声を少し交えながら、私が収集した代表的な鳥たちのさえずりや地鳴きを聴いていただきました。同じ種でも、さえずりのパターンにバリエーションがあることなどを解説しました。ヤブサメの音声による聴覚診断?もありました(意図していませんが・・)。 いずれにしても初めての試みだったので、今後の進め方については改善の余地がありそうです。参加された皆様のご意見をお願いします。 (by A.Y、photo:管理人) ・八月探鳥会の報告 (2024/8/30) 東部 8/4「三滝ダムで野鳥を見つけよう!」 智頭町三滝 8月4日に探鳥会を芦津渓谷の源流コースで行いました。集まったのは熱心な会員6名。標高700m超えの森林の中を散策するコースで日陰、そよ風も吹いていて涼しい探鳥が出来ました。鳥の少ない(目立たない)時期なので森林浴を兼ねた探鳥会です。鳥取市からは40km以上有り、狭い曲がりくねった林道を通りますが、智頭町が森林セラピーのコースとして紹介している所です。 ![]() ![]() 歩き始めにある立派な案内板 某大学設置のムササビ用巣箱。野鳥ではありえない高密度! ![]() 三滝ダム上流のトイレの有る駐車場の脇から北俣川に架かる橋を渡って森の中へ入ると木間を動く鳥影が多数、ヤマガラ、コガラ、ゴジュウカラなど。カケスの鳴声もあちこちから聞こえていました。樹間を動く鳥影が気になってほとんど動かずにじっくり見ました、歩いた距離は500m位かな。 探鳥を終わって鳥合わせをしてみると、予想以上の鳥数を確認していて10種。たまには、こう言う探鳥会も良いのではと思いました。 (by S.T photo:管理人) ←(針葉樹林の中は涼しくて快適でした。) 中部 8/4 「ツバメのねぐら入りを見てみよう!」 琴浦町箆津(のつ) 安田地区公民館から目的のトウモロコシ畑へ歩いて移動です。公民館の周囲にもたくさんのトウモロコシ畑が広がっています。人間用ではなく飼料用です。牛のごはんです。実も茎も葉も全部、切り刻んで発酵させるそうです。 およそ10分で目的地に着きました。国指定重要文化財の河本家住宅のすぐ裏手(北側)です。東西南北に舗装した道路があって、ここでねぐら入りを待ちました。座り込む人もあれば、立っている人も。サマーベッドを持ち込み、横になって待つのもありかもしれません。車は通りません。 ![]() ![]() 北、南、東、西と、四方から集まってきます。 座り込んだり立ったりでねぐら入りを待ちます。 しばらくするとどこからともなくツバメたちが集まってきました。双眼鏡で覗くと少し離れた場所へ次々入っていくのが見えます。「さあ、くるぞ、どんどん頭の上を通過するぞ・・」と待ち続けましたが、結局、ツバメの群れを浴びる状況がないまま暗くなってしまいました。 あれ? 前夜はあれほど多くのツバメが飛び交ったのに…。多くの人間が待ち構えていたものだから、ツバメたちは何かおかしいと思って離れた場所に入ったのかもしれません。そんなツバメたちと参加のみなさん、ごめんなさい。 (by S.T、 photo:H.Y) 西部 8/4 「ツバメのねぐら入りを見てみよう!」 米子市彦名新田 今年もねぐらは不安定で、安倍か?彦名か?葭津か?あるいは別の場所もあるのか? いろいろ気を揉んだ結果、昨年と同じ彦名でした。集合場所は米子水鳥公園入口の駐車場です。ここなら観察候補場所へ移動しやすい。 ![]() ![]() 米子水鳥公園に集合 彦名中橋でツバメを待つ 18時に集合したのは会員16人、会員でない人12人の合計28人。小学生以下の子供が4人。ねぐら入りまで時間があるので集合場所でたっぷりツバメのお話をしました。時間を見計らってから現地の彦名中橋に移動、ツバメの到着を待ちました。車列と人を警戒したのか上空を通過し、やや遠くのアシ原の方へ飛んで行きます。 暗くなる頃、ようやくすぐ近くのアシ原にも集まってきました。アシ原スレスレを飛び回ってから、アシの茎にとまり、しばらくは賑やかに鳴いていました。 ![]() ![]() 大山を眺めながら すぐ近くのアシ原にもやってきた 盂蘭盆の頃まではツバメのねぐら入りが観察できます。夕涼みがてら、日没時刻からほんの30分間、自然のドラマを堪能しませんか? (by H.T) ・七月探鳥会の報告 (2024/7/27) 中部 7/14「コアジサシのヒナを観察しよう!」 湯梨浜町天神川 小雨の中で、天神川で繁殖するコアジサシを観察しました。湯梨浜町の新川公園の小山にある東屋から観察で、多数のコアジサシが飛び交ったり、砂地で抱卵している様子が観察できました。これだけ多いと、天敵にも集団で防衛に当たれているようでした。 海岸の林からは、カッコウの声と姿が確認できたり、コムクドリの姿が観察できました。(by R.Y)) 西部 7/7 「ブッポウソウを見守ろう!」 日南町 心配した天気も気にすることなく、夏の日差しを受けながらの探鳥会でした。集合場所の道の駅「にちなん日野川の郷」には23人が参加(会員18人、非会員5人)。車10台で目的地へ向け出発。 途中、2ヶ所の巣箱では車窓から電線にいるブッポウソウを確認しました。駐車場に車を置き、歩いて少し離れた目的の巣箱を見に行きます。姿はなかったので、会員のIさんにブッポウソウについてお話をしていただきました。 ![]() ![]() 31番巣箱のブッポウソウ 約150mの場所から全員で観察 聞いている間に親鳥が帰って来て、姿をスコープで見ることができました。巣箱入り口に入るところ、顔を出しているところなど 、なかなか見られない場面を皆で見て、「よかった~!」の声。また次の場所へ車で移動。巣箱周辺の電線にいる姿や飛び回っている姿を見ることができました。 ![]() 最後にカメラ設置場所へ移動。今年は初めの頃は来ていたが、何があったのか来なくなったとT氏の説明。残念。来年に期待です。ここでもいろいろお話を聞き、2022年の給餌画像のプリントを配り終了、解散。 その後はT氏農場の日南トマトの試食販売で終わりました。暑い中の探鳥会 ご苦労様でした。 (by K.Y、photo:I.T) 32番巣箱でビデオ画像をチェック 東部 7/7 「ブッポウソウを見守ろう!」 三朝町 7月の探鳥会は、中部へ遠征してブッポウソウの観察。幸い好天だったが、熱中症警報が出るほどの暑い日だったにもかかわらず、会員18名、会員外11名の29名と多数の参加者が集まった。東部では珍しいブッポウソウの魅力だろうか。 県道を1kmほど歩いて観察場所の人家の陰に移動した。巣箱までは150m程離れていて、鳥には影響しない距離。周囲を探すと奥の林の中に親鳥を発見。参加者に説明していると巣箱の屋根に移動してくれたので、スコープを合わせて順番に見て貰うことが出来た。 ![]() ![]() 巣箱にとまったブッポウソウ 離れたところから巣箱を観察 給餌するところは観察できなかったが、日陰もなく暑いので、長時間は避け30分ほどで切り上げて集合場所近くの農業公園へ移動。林の陰の涼しいところで鳥合わせをして解散。観察できた鳥は、短時間にも関らず15種でした。(by S.T) 「ブッポウソウ関連記事」
・ブッポウソウの巣箱周辺での観察・撮影に関するお願い (2024/7/7)
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