NPO法人 日本野鳥の会鳥取県支部
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・最新情報

・五月探鳥会の報告
(2023/5/24、5/30追記)

  西部 5/21「BW in 大山」 大山町大山寺

 コロナ禍でのイベント開催自粛解除?後、初の「BW in大山」(山楽荘共催、日本海新聞特別後援)でしたが、まだまだ大勢での宿泊付きイベントには回帰できません。今年は「昼食に山菜フルコースを山楽荘で楽しもう!」付き探鳥会として実施しました。

   
     集合場所の山楽荘駐車場にて         大山北壁をのぞむ寂静山コース

 お天気に恵まれ、参加者は62人(会員29・会員外33)も集まりました。探鳥会は初めて、双眼鏡を使って鳥を見るのも初めてという方も多く、双眼鏡のレンタルや使い方の説明も行いました。探鳥ルートは阿弥陀堂コースと寂静山コースを4班に分けて回りました。緑が濃く茂ってなかなか鳥の姿を捉えることができませんでしたが、それでもたくさんの鳥の鳴き声を楽しみました。久しぶりにアカショウビンが何度も鳴いてくれてみんなを喜ばせてくれました。サンコウチョウの声を聞いた班もあったようです。

   
      タニウツギが満開でした          参道の杉の木でジョウビタキを発見

 
 この他にオオルリ、キビタキ、ヒガラ、ゴジュウカラなど33種を確認しました。お昼には豪華な山菜フルコースを久しぶりに(3年ぶり?)山楽荘の大広間でいただきました!
(by T.T)


 ← 山楽荘大広間でのランチ風景





  東部 5/14「青い鳥を探そう!」 鳥取市樗谿公園

 毎年五月に恒例の「青い鳥を探せ」探鳥会。青い鳥と言えばその筆頭がオオルリですが、当地樗谿のオオルリは年々減少傾向。昨年は、ついに探鳥会当日に「鳥取市の鳥」であるオオルリが確認できずという初の事態に。

 今年も連休中に一度サエズリを確認したもののその後は現れず、ようやく探鳥会前日に再確認できてホッとしました。最近の状況を把握したいと数日前に樗谿の北に並行する栗谷と水道谷とを歩いてみたものの、オオルリのサエズリの確認は水道谷の一カ所のみでした。どの谷でもニか所程度は鳴いていた数年前までに比べればオオルリの減少は明らかです。

 さて、探鳥会当日。前夜の夜半には雨が上がるとの予報が外れ、集合時刻の8時の一時間前から再び雨に。それでも定時には22名が集合。「初心者向け探鳥会」というタイトルが効いたのか、非会員の参加は12名を数えました。

 とりあえずは森に囲まれて雨があまり落ちてこない上の車道を傘をさして歩くことにしました。キビタキが雨の中でも二、三か所でさえずっていました。御宮池に到着して東屋からカルガモ夫婦を観察。このペアは毎年五月中旬から抱卵に入るようで、その間は池には♂一羽だけが残って警戒役を務めます(この数日後、近くで♀が抱卵に入ったようです)。

   
  東屋で雨宿りしながら「何か出ないかなあ」  モミの木の下、タツナミソウが静かに咲いていた

 初参加の皆さんとあれこれとオシャベリしているうちに雨も小降りになった頃、会員O氏(この日はO氏が三名参加)が池の奥のモミの木の先端にオオルリを発見。距離があり、スコープも雨で曇りがちでぼんやりとではあったが、その姿を参加者の皆さんに見てもらえました。

  そのうちに雨も上がったので池を一周、ヤマガラ、シジュウカラ、アオバト、ツツドリの声。堤から階段を下っていると近くでオオルリのサエズリ。神社近くまで下った所で、多分、同じ個体が近くのスギのてっぺんに停まり、ようやくスコープでしっかりとその姿を確認できました。

 雨の中ではあったが、三か所でオオルリが確認できたので一応はなんとか合格という所でしょうか。熱心に探してもらったベテラン会員諸氏に感謝です。この日の確認は全18種でした。

 神社の脇からオオルリの姿をはっきりとゲット!

 さて、樗谿でオオルリに限らず夏鳥全般が減少している原因の一つとして、シカの食害が挙げられるように思います。二、三年前から、樗谿では主に冬季に笹やアオキの先端部がシカに食われた跡が目立つようになっていましたが、さらに、この春には笹藪や下草が根こそぎ消失してシダ類しか残っていない場所があちこちに現れるようになりました。
 このような現象は今世紀に入ってから県東部の県境付近の山地で始まり、数年前から一気に加速、扇ノ山では平坦な場所には笹藪も下草も無くなって、ブナ林の中を百m先まで見通せるほどになってしまいました。「下草の消失 → 産卵場所や幼虫の食草を失った昆虫の激減 → 昆虫を餌とする小鳥の激減」という流れが現在進行中のようです。

 もはや高い山では十分な食料を得られなくなったシカの大群が、最近では特に冬季に餌を求めて久松山山系などの低山にまで降りて来るようになりました。現時点でも新しい食み跡があちこちに見られるので、春になっても山に帰らずに里山に留まっているシカが多くなっているようです。

 既に扇ノ山では、野鳥のサエズリが聞こえてくるのはササが密生してシカが入れない渓谷側からが大半となりました。地形が急峻な氷ノ山ではまだそこまで深刻ではないものの、今後はこのような状態がさらに県内各地に広がっていくのではないかと危惧しています。今までは山陽側だけにいたシカが、降雪量が減ったために山陰側にも進出するようになったためであることは明らかです。これも地球温暖化による環境変化の一例なのでしょう。
 (by 管理人)


  中部 5/14 「青い鳥を探そう!」 倉吉市打吹公園

 曇り時々雨というあいにくの天気でしたが、初心者向け探鳥会に、初めての方5名を含む14名の参加がありました。
 まず、集合場所の駐車場でツバメやコシアカツバメが飛び交い、空を見上げるとサンショウクイがピリリピリリとお馴染みの声をあげながら飛んでいました。倉吉博物館の裏側にツバメが営巣していて親鳥が一生懸命に餌を運んでいました。偶然にもスタッフの方がいらっしゃったので、2日前に撮られた4羽のヒナの写真を見せて頂きました。名残惜しいですが、ツバメにストレスを与えないよう、短時間でその場をあとにしました。

   
  あいにくの雨の中、倉吉博物館裏に集合      倉吉博物館通用口のツバメ注意の看板

 公園内を進むと、ヒヨドリやコゲラの鳴き声が聞こえてきました。地面には、イソヒヨドリの雄が何かをついばんでいるようで、しばらくの間その場にいて私たちを楽しませてくれました。

 打吹山に入ると、キビタキの美しいさえずりが聞こえてきました。なんとか姿を見ようと雨の中を探しましたが、残念ながら見つかりません。イノシシ、マムシ、スズメバチの注意喚起の看板に注意しながら山道を進みました。メジロやヤマガラ、ソウシチョウの声も聞こえてきました。

  展望台に集まり、雨宿りをしている間に、青い鳥に関するクイズや、鳥取県市町村の鳥に関するクイズを楽しみました。それからウグイスに関するお話(名前の由来など)を聞きました。天気が悪いので、頂上に向かうのは諦めて帰路に向かい、公園の東屋で鳥合わせをして、今後の探鳥会の予定やイベント案内、SNSに関するマナーなどのお話がありました。

 初心者の方々の感想は、鳥の鳴き声を聞き分けられるようになりたいというものでした。今後もいろいろな場所で鳥見を楽しんで頂きたいですし、これを機に野鳥の会の探鳥会にもどんどん参加して頂きたいですね。
              (by M.M、photo:H.Y)
  ↑ キビタキの声のするほうへ進みます


  西部 5/14 「青い鳥を探そう!」 大山町

 開始早々の大山寺はガスに覆われ、どうなることかと心配されましたが、26人もの参加者が集まりました。初心者向け探鳥会との位置付けなので、今回初めて参加された方たちが中心のビギナー班(会員外16人+会員4人)と会員班に分け、大山寺参道付近を探鳥しました。

   
      ガスに覆われた大山寺           杉の梢のジョウビタキを見ています 

 怪しい天気ながらも意外と鳥の姿はキャッチできます。ソングポストで囀るホオジロ・カワラヒワ・サンショウクイで双眼鏡の使い方をしっかり練習しました。参道の杉の梢でジョウビタキが囀っています。ビギナー班の方が、この鳥は冬に自宅の近くにいるのですが、夏でも見られるのですか、との問い。そうです、大山寺で繁殖しているからこそ聞くことができる貴重な囀りとその姿を楽しんでもらいました。

   
      新緑滴る中ミソサザイの声        帰途の参道で出会った地蔵着ぐるみ

 そうこうするうちに霧も晴れ、青空も見えてきましたが、オオルリの声が遠い遠い・・・。そろそろ時間も押してきたので帰ろうか・・としていた矢先、今まで近くの梢に陣取っていたサンショウクイが、いつの間にかオオルリにとって代わって囀る姿を見るというどんでん返し!ビギナー班では全員が青い鳥をゲットしてコンプリート!確認された鳥はキビタキ・クロツグミ・ミソサザイなどを含め28種でした。(by T.T)


・四月探鳥会の報告
(2023/5/7)

  西部 4/16 「大山一斉清掃+春の小鳥たち」 大山町

 4年ぶりに再開された大山一斉清掃!コロナ禍により最後に開催されたのはなんと2019年秋(10月)でした。集合場所(開会式会場)の博労座駐車場には、いつものように自衛隊も揃って総勢500人余り(主催者発表)、当支部としての参加は19人(会員外1人含む)でした。

 開始早々は今にも雨が降りそうな天気でしたが、いつものように大山寺橋から横手道入口まで道路沿いを歩きながらゴミを拾いつつ、鳥の姿と声を探しました。

   
     霧に煙る大山寺橋からスタート      桜と若葉の中、ごみ袋を下げて歩く参加者の姿

 途中にわか雨に降られながらも、至近距離でコマドリの声(姿を確認した人も)を聞き、ゴジュウカラの元気な囀りも耳にしました。今年は春の花の開花が例年より早いようです。タムシバ、オオカメノキ、ヤマザクラ、トキワイカリソウ、イチリンソウ、タチツボスミレなどが咲いていました。


   最後は「横手別れ」に集合して鳥あわせ


  雨に濡れて俯くイチリンソウ    解散後でしたが、大山寺橋のところではオオルリの声と姿も確認
                  できました。観察された鳥:24種(by T.T)


  中部 4/9 「春の山の小鳥たち」 倉吉市関金町

 国道313号、スウィートランドTAKARA向かいの駐車場に一旦集合してから、犬狭峠展望駐車場に移動し、そこから関金簡易水道水源までの往復約2㎞を散策しました。この道は、国道313号が新しくなってから交通量が大きく減り、安心して歩くことが出来ます。

   
     耳を澄ませ、鳥の姿を探します        簡易水道水源付近で虫を観察

 この日は、昨日までの春の嵐とは打って変わって風もなく快晴!でもちょっと良いお天気すぎるかも?!案の定、鳥の声はするのに、明るすぎて警戒しているのか、なかなか姿を現してはくれません。それに、方角によっては逆光でまぶしくてよく見えません。鳥見にはちょっと曇ぐらいがいいというのも頷けます。

 それでも、皆で耳を澄ませ、慎重に足を運んで声のするほうを探します。あっ、メジロがちらっと見えました。緑の中に緑は見えにくい!

   
     鳥合わせの後、情報交換             春の女神 ギフチョウ

 鳥見歴の浅い方が、「一人で見に行っても、鳴き声だけでは何が何やらわからない。」とおっしゃっていましたが、探鳥会はベテランから直接教えてもらえるとても良い機会です。今回はシジュウカラとヤマガラの聞き分けについていろいろと話が出ましたので、この方も少しコツをつかまれたのではないでしょうか。

 鳥の姿は少なめでしたが、チョウや虫、花など、山の春を楽しみながら、いろいろと情報交換もできた楽しい探鳥会でした。(by H.Y)


  東部 4/2 「つづらお城址で春の小鳥を探そう」 鳥取市湖山池

 事前の予備調査を行った日は良く晴れて風も無く穏やかだったが、探鳥会当日は晴れてはいるものの、湖面を渡って来る風は強くてとても冷たかった。また例年であれば桜が満開なのに、今年は開花が昨年より8日も早く、もう散り始めていた。

 早めに来たメンバーと雑談している最中、葦原に1羽の大きな鳥が飛来、コウノトリだ! まるで探鳥会の開催を歓迎しに来てくれたみたいな出現だった。他にイソシギも、シャッター押してくれと言わんばかりに近くに飛んで来た。参加者16名、集合して注意事項などを説明。
  探鳥開始、最初に葦原をウォッチ、コウノトリを観察しようとした矢先にカモが一斉に飛び立った。コウノトリも飛び去ってしまった。ジックリ観察して頂こうと思っていたのに残念な結果に。

 ほどなくしてカモ類が帰って来たので観察を再開、ヒドリガモ、アメリカヒドリ、コガモ、マガモ、カルガモなどが見られた。他に、コチドリ、カワラヒワなど。

   東屋の近くでアメリカヒドリを探す

 葦原の東屋から桜の咲いてる公園に移動、モズ、シロハラ、ツグミをウォッチ。ここまでは定番のジョウビタキは現れてはいない。寒い寒いと言いながら湖岸を移動、見晴らしの良い展望台に上がる前にハヤブサ、ミサゴなどをウォッチ。

 展望台では、渡りの途中か、ヒヨドリが70羽ほどが一斉に岬を出たり入ったり。先ほどのハヤブサを警戒しているのか。湖面には、キンクロハジロが大よそ150羽以上残っている様子、オオバンなども見られた。

 展望台を後にして元の集合場所へ。途中メジロの囀りが樹上に聞こえ、スコープで目視、大きく口を開いて囀っていた。参加者からは「あんなに小さいのに、ミソサザイやらメジロやら大きな声で鳴く」と感心する声。

 スタート地点へ戻り全員で鳥合わせ、猛禽類、シギチ類など合わせて27種が見られた。今回、とても目の愛らしいジョウビタキが最後まで姿を見られず、本当に残念でした。(by K.O)


・三月探鳥会の報告
(2023/3/21)

  西部 3/12 「大山のふもとで春を探そう」 伯耆町

 春を探そう! 久し振りの里山を歩きました。天気も黄砂、PM・・等ではっきりしない曇り空でした。ヒバリの声を聞きながら進む。道路沿いに咲いている小さな水色の花(オオイヌノフグリ)を見ながら進みました。フェンスの上に止まっているジョウビタキ(♀)を近くで見、可愛いらしさに皆の顔が笑顔に。 スズメ、ヒヨドリ等の常連さんや、春を告げるウグイスの声を聞きホッとしました。

   
  ソーナーパネルのフェンスにジョウビタキ♀    ウグイス、ホオジロのさえずりを聞く

 今日は気温も上がり途中で水分補給の休憩。道路沿いの桜の木の蕾み等はまだまだでした。田んぼではツグミ、カシラダカ等を見る事ができました。
  最終地点の福岡池へ。急な坂を登って土手へ。カルガモ、コガモ、カイツブリ、等を見る。一寸休憩。藪の中の小道を通り広場へ。取合わせをして解散しました。

 今日の参加者は22名。会員外の方は3名。内2名は県外の方でした。鳥種は28種でした。いろいろ春の訪れを感じながら景色を見ての里山歩き、本当にお疲れ様でした。
(by K.Y、photo H.T)
      福岡池の堤で観察中


  中部 3/12 「海岸の野鳥探し&ゴミ拾い」 琴浦町

 天気のよい日でした。加勢蛇川河口に集合しました。波間に浮かぶ野鳥の姿があります。ウミネコやカンムリカイツブリ、オオハムやアカエリカイツブリもいます。海面すれすれを飛ぶ野鳥の姿もあります。上空を東に移動するのはアオサギです。気持ちよさそうです。ウグイスの声も聞こえます。のどかです。

 海岸を西に移動しました。漁港近くの電柱にイソヒヨドリがいました。その奥の電線にも野鳥の姿がありました。わー、ツバメだ。この春、初のツバメです。ようこそ、お帰りと喜んでいると電線から飛び立ち、飛翔する姿も見せてくれました。砂浜にはチドリの群れも。ここで探鳥終了。

   
       海は広いな、大きいな        あるある、発泡、ペットボトル、漁具、漁網

 さて、ゴミ拾いです。海岸に出ると、発泡スチロールがそこかしこに散乱しています。「四方八方に発泡だー!」などと叫びながら、ゴミを拾い集めました。昨年春の由良海岸同様、ペットボトルやプラスチック容器、漁具、漁網などなど、あるわ、あるわ。終わりの見えないゴミ拾いなので、用意した透明ビニール袋が満杯になったところで終了。
 ヒバリのさえずりやツバメの姿に春を感じながらのゴミ拾いでした。今回も、いいことしたなあ。(by S.T)


  東部 3/12 「水辺の冬鳥を観察しよう」 鳥取市河原町

 参加21人(うち非会員6名)はありがたい人数です。風が少々強かったのですが、うららかな春の気温と冬鳥もたくさん見えてよかったです。釣り人が川の上下にいましたが、かえって鳥たちがまとまって見えました。

   
  ヨシガモ発見! オカヨシガモもいるよ。      今年も堤防に菜の花が咲きました

 平坦な行く道の真ん中に一羽のハシボソガラス。何かをつついている様子。甲虫、この時期に? 近づいてみると真っ二つに割れたクルミ。落として車にひかせて中身を食べていたのです。鳥取市の千代橋詰めには、何度も車にひかせるカラスがいることはよく知られていて、Kさんはそれを観察されているそうです。同じ個体ではないと思うのですが、ほかでも聞くので全国的にも広がっているのかもしれません。

   
  ユキワリイチゲが陽の光を浴びて満開に      ピンクのオドリコソウも咲いていました

 探鳥会には親子での参加が2組ありました。母・娘、母・息子の組み合わせでしたが、どちらも母親。これは個人的な見解ですが、今までの他のイベントでも、父子より母子の子供たちのほうが積極的で、そのあとも長く参加してくれるような気がします。母子でも祖母・孫でも良いのですが、女性のほうがすそ野が広がっていく様に感じられるのですが? (by H.O、photo:管理人)


・二月探鳥会の報告
(2023/2/15、3/10追記)

  西部 2/26 「西部海岸で海鳥を探そう」 県西部海岸

 風は冷たいもののお天気に恵まれ、集合場所の日野川河川敷ではもうヒバリが囀っていました。日野川河口にはカモメ類は少なかったものの、ヨシガモの群れ(15羽)とウミアイサ(5羽)を順光でしっかり観察しました。ウミアイサはディスプレイの最中で、オス同士が激しくつばぜり合いをしていました。

   
     集合場所の日野川河口にて            シノリガモを探して

 いつものように海岸沿いを車列を組んで東進し、淀江港経由で御来屋港まで流しました。青い海面と波頭のコントラストの中にお目当てのシノリガモやヒメウも確認し、眩しい青空にはミサゴも飛んできました。参加者は19人(会員外5人)、カモ類・カモメ類などを中心に29種を確認しました。(by T.T)


  中部 2/12 「コハクチョウを見よう!」 湯梨浜町天神川

 この日の企画は、コハクチョウのねぐらに集合し、飛び立つ様子を観察した後に、餌場に移動するものでした。ところが、この日は餌場へ旅立たずねぐらに留まったままでした。そのため、探鳥場所を移動することなく堤防の上で観察を続けたところ、クロツラヘラサギなどが出て、最終的に30種類もの多くの鳥が観察できました。

   
         観察風景               北帰行の話などをしました。

(by R.Y, photo:H.Y)


  東部 2/5 「日光と酒津で冬鳥を見よう!」 鳥取市気高町

 前年2月の東部探鳥会は、コロナと荒天の関係で中止となったのですが、今年は明るい日差しの下で実施することが出来ました。風も弱く、理想的な条件です。雨の心配が無いのは4年ぶりでした。参加者も19名と盛会でした。
 日光ではコハクチョウやヒシクイが外の水田に出てしまっており、水鳥の数は多くありませんでしたが、マガモやハシビロガモ、オカヨシガモをはじめ、お馴染みのカモ類がじっくり観察できました。
 とにかく東から明るい日が差しており、鳥たちが順光で観察できる絶好の条件です。距離は遠くても、実物と図鑑とが照合しやすい条件だったので、初心者の皆さんにも楽しんでいただけたと思います。ツクシガモの鮮やかな赤いクチバシや、マガン24羽の飛翔も見応えがありました。

   
        日光でカモ類を観察            続いて、酒津でヒメウやカモメ類

 続いて次の目的地である酒ノ津港へ車で移動し、岸壁から海上や防波堤を観察しました。ここではヒメウやカモメ類など定番の種が観察できました。特に曇天では黒いだけのヒメウの体が青光りする様は、お日様あってこそですね。
   
     防波堤上を散策します            岩礁の上ではミサゴが食事中でした

 今回はこの時期としては珍しく、天候に不安のない理想的な探鳥会でした。集合場所の龍見台での観察を含めて、全37種が記録できました。皆さんありがとうございました。(by A.Y)


・一月探鳥会の報告 (2023/1/13)

  1/8 「中部にみんな集まれ! 新年合同探鳥会!」 湯梨浜町東郷池

 毎年恒例の東中西部の合同探鳥会を、今年は中部の東郷湖あやめ池公園にて開催しました。参加者は東中西部から24名でした。
   
   開始時は雨、東屋で自己紹介と抽選会         雨の止み間に湖岸で観察

 前半は、あいにくの天気のため、東屋で参加者の自己紹介や抽選会をしながら過ごしました。しばらくすると雨が止み、公園内を散策しました。

   
     かなり小降りになったかな?           東屋に戻って鳥合わせ

 ヒヨドリやキジバト、ハシブトガラスなどお馴染みの鳥たち、ハクセキレイの追いかけっこなどを観察。シロハラやトビも姿を見せてくれました。

 湖のほとりまで来ると、当日はカヌーの練習場になってしまっていて、普段なら近くでたくさん見られる鳥たちの姿がありませんでしたが、マガモ、オカヨシガモ、カルガモなどのカモ類やミサゴなどが観察出来ました。
(by M.M)


← 抽選会でゲットした商品の一部





・十二月探鳥会の報告
(2022/12/12)

 東部 12/11 「湖山池で冬鳥を見よう!」 鳥取市湖山池
 中部 12/11 「ダム湖で冬鳥を見よう!」 北栄町 西高尾
  
→ ともに当日の悪天候により中止しました。

 西部 12/4 「マガンの群れを探そう」 出雲市斐川町

 久しぶりに県境越えの斐伊川河口での冬鳥観察会でした。現地に9:30集合でしたが、古参の会員7人が集まりました。前日から現地に宿泊し、当日早朝河口で探鳥をしてから参加した会員(4人)もありました。

   
      少数精鋭?で探鳥会開始!          まずは河口の右岸側から観察

 心配された雨は朝のうちに上がり、途中からは青空も見えるまずまずの探鳥日和となりました。河口右岸→左岸→宍道湖グリーンパークへと移動しながら、マガン、ヒシクイなどお目当ての鳥に加え、チュウヒ、ハヤブサなどの猛禽類、タゲリなども含めた40種を確認しました。宍道湖グリーンパークの情報では、今季斐伊川河口周辺のマガンは2000+、ヒシクイは200+いるとのことでした。

   
 スコープ取付スマホ画面で見るミサゴの水浴び  グリーンパーク北側の田んぼにヒシクイ発見!

 冬の水鳥観察にはフィールドスコープが必須ですが、接眼レンズにネットで購入した格安のアタッチメントを付けてスマホを接続し、カメラ機能を利用すればスコープの視野をスマホ画面で見ることができます。こうすれば、複数の人がピントリングや接眼レンズに触れることなくスコープ視野を共有できます。これも探鳥会でのコロナ感染対策として西部地区で生み出した工夫ですが、アフターコロナでも利用できそうです。(by T・T)


・十一月探鳥会の報告 (2022/12/12)

 西部 11/13 「紅葉狩り+ オシドリを探そう」 日野町

 天気予報は朝から雨、降水確率90パーセントということで、最悪中止かもと思いながら車を走らせました。着いたのは8:20頃。昨年はオートキャンプ場として整備がすすんだのでキャンプの人が結構多くてびっくりしたけど、今年はさすがに悪天候で、キャンプの車は3台のみ。しばらく待っているとおなじみの常連さんがぼちぼち顔を見せ始めました。

   
        紅葉を眺めながら探鳥             オシドリを探そう

 雨模様で参加中止しますと連絡してこられた方もあって、参加者は結局総勢9人でした。参加者の方には、我が家で採れた富有柿を2個づつ進呈しました。9時の時点で雨は落ちてきてなかったので早めに出発、右回りに周遊道路を歩きました。この周遊道路は一周2.3kmだそうです。
 15分くらい歩いて紅葉の鮮やかな場所でカラ類の混群に出会えました。ただそのあとはさっぱり出ません。湖面は風が少しあるので、紅葉が写り込んだ絶景も見られませんでした。


カモ類は期待のオシドリが3回ほど十数羽の群れで飛んでくれました。途中から雨も降りだしてきたので少し早めに切り上げました。参加者が少なかったので、残りの富有柿も追加で配布してお持ちかえりいただきました。
 (by I.T、 Photo:K.Y )


       途中から雨が降り出した


 中部 11/13 「桜ため池でオシドリを探そう」 倉吉市桜

 強い風と時々小雨が降る天気でした。倉吉市桜にある自転車競技場をスタートし、桜ため池までの道を往復しました。1キロちょっとの道のりです。舗装された立派な道ですが、車が通らないのでまるで歩行者天国です。

 道の両側にある植物を見たり、ヤマノイモのむかごを頂戴したり、イノシシの掘り起こし跡や上空を舞うトビを見たりしながらのんびり歩きました。大きなケヤキの所では、エナガ、メジロ、ヤマガラ、コゲラなどが集まっているのを観察しました。強い風が吹いていたので、木々の葉が飛ばされるたびに野鳥と勘違いしてしまいます。この時期、よくあることですね。

   
    車が通らない道路=歩行者天国?           オシドリはどこ?

 さあ、本日の目的地桜ため池に着きました。水面にカモが浮かんでいます。おっ、いました。オシドリです。
 1羽、2羽?他はカルガモ?もっといないかと他を探すと、岸辺に群れがいました。よかった、よかった。しばらくオシドリを観察しました。その数20羽。この池にはあまり人がこないのか、オシドリたちものんびりモードでした。15日から狩猟が始まるといなくなるでしょうけどね。
(by S.T)


 東部 11/6 「池と漁港の冬鳥を見ようう」 鳥取市福部町

 『えーっ、なんてこっちゃ!!』下見に訪れた岩美の本庄堤。半月ほど前は堤の奥まであった水が・・・ない。水鳥・・・いない。わずかに残った水底のコイの死骸が異臭を放つ。

 探鳥会当日、集合いただいた参加者に事情を説明し網代漁港のみで実施することとしましたが、開始時刻までの雑談中にふと思いついたのが、集合地近くに位置する『坂谷権現(神社)』。皆さん訪れたことがないということで再度の予定変更(残念ながら堤と漁港の野鳥はまたの機会に・・)。

    
 巨岩の陰に可愛い祠、一人で行けば何かが出そう?  ツグミの仲間のマミチャジナイをみんなで観察

 参道入り口まで車で移動し、ヒヨドリの声が響く薄暗い石段を100段ちょっと上ると!そこはヤブツバキ、シイ、ウラジロガシの大木と巨岩に囲まれ、誰からとなく「心霊スポットですね」と声が上がる神秘的な場所。

 小さな祠に参拝し、巨岩を潜り抜けた先でしばしたたずむと、遠く近くにヤマガラ、エナガ、コゲラ、ジョウビタキの声。生い茂る樹木の梢でうごめく影?一瞬止まった脇腹のオレンジ色、目の上下の白い線はマミチャジナイ。10羽以上の群れが木の実をついばむ様子が観察できました。

     
   ヤクシソウの黄色い花が鮮やかでした      蒼天を背景にノスリのペアが求愛ディスプレイ

 境内を下り、駐車場沿いの林道を空が開けるところまで移動。風のない晴天で気流も安定し、Kさんの「猛禽が期待できますよ」の声に応えてハイタカ、ノスリが次々と現れます。ノスリはトビに絡み2羽出現。それぞれ大きさが異なり、♂と♀のペアではないかと判断しました。

 初めての場所での探鳥会は新鮮で、今後も新たな探鳥地を開拓できたらなと思います。(心霊スポット好きの方は、ぜひここを訪れてみてください。特にヤブツバキの花が咲く頃がおすすめです。)
(by H.O 、Photo:管理人)


・十月探鳥会の報告
(2022/11/07)

 東部 10/23 「紅葉の扇ノ山でアトリの群れに会おう」 鳥取市国府町

 紅葉が期待されるこの時期、扇の山探鳥会を好天の中で開催しました、参加者は7人(内、非会員1人)。当日には、別の2団体が登山会を計画していて混雑する心配が有ったが、他の団体の前に行動することが出来、ゆっくり回ることが出来ました。

   
  おいしそうなチャナメツムタケ    「響きの森」御一行様の到着で、山頂は一転大混雑

 コースの河合谷登山道は、傾斜も緩く登山初心者でも心配のない所です。しかし、残念なことに今年はブナの実は九月の台風で大半が落ちてしまったためか不作で、お目当てのアトリも数羽どまり。時おりカラ類の地鳴きを聞いただけで頂上に着いてしまいました。早い昼食を兼ねた休憩中に、ようやくカラ類の混群を観察出来て一安心。

   
     帰路、オオズッコへの登り返し        ブナの実の中身の充実度を調査中

 キノコは色々と見つかり、キノコに詳しい会員の解説を聞きながら、探鳥会がいつの間にやらキノコの観察会に。帰り道では例の「火口」に立ち寄ってから荒地と化した大根畑跡の中を下り、途中で甘いサルナシの実を見つけて皆で分け合って食べるというオマケ付き(ドリカムの「晴れたらいいね」に出て来る「コクワの実」とはこれのこと)。

 
     何度見ても不思議な、巨大な丸い深い穴「火口」。この成因はいったいなんだろう?

 この時期は鳥の動きが少ないので仕方ないが、好天の中、落ち葉を踏みながら気持ち良く歩けた1日でした。観察出来た鳥は、不明種を含めて13種でした。 (by S.T & 管理人)


 西部 10/16 「野鳥を見て全員でゴミ拾い」 大山町大山寺

 今年も「秋の大山一斉清掃」イベントは中止になりましたが、西部ではめげずに独自の「ゴミ拾い探鳥会」を敢行です。素晴らしい秋晴れの朝、各自ゴミ袋や火ばさみを持参して会員16人が集合しました。

   
   手に手にゴミ袋や火ばさみ持参で集合      沿道にゴミは少なく、淡々と進みます

 秋の探鳥会らしく、青空にはしばしば猛禽たち(ハイタカ、オオタカ)が飛翔し、葉が落ちかけて明るくなった森にはゴジュウカラ・アトリ・ゲラ類の姿が。沿道にはアキチョウジが満開、ナギナタコウジュはもう盛りを過ぎていました。森の中にはツルシキミやガマズミの赤い実とキノコ類がたくさん見られ、秋を満喫しました。

       
   ツルシキミのツヤツヤした実がキレイ      最後に回収ゴミを集める土居支部長

 拾い集めたゴミの量は多くありませんでしたが、相変わらずポイ捨て吸い殻、空き缶が目立ちました。探鳥会終了後、天狗茶屋の新メニュー「精進ベジラーメン」にトライしましたが、胡麻風味たっぷりでおいしかったですよ。(by T・T)


 中部 10/9 「ダム湖に集まる野鳥を探そう」 湯梨浜町

 秋の東郷ダム(梨水湖)周辺を歩く探鳥会でした。
 
 オシドリの渡りの時期に合わせてオシドリ狙いで場所選定したのに、釣り人が何人も水辺に降りていて、これではオシドリ観察は無理と思いました。

 すると、飛び回るカモの群れがいて、Y氏の写真判定でオシドリと判明。しばらく見ていると、釣り人のいない入江の奥の木の枝に、オシドリの群れは飛び込みました。その後は姿は見えなくなり、オシドリは普段こんな風に隠れているのかと驚きました。

       オシドリ捜索中

 周遊道路を歩いていると、トンネル状に左右から木々が伸びている所で、小鳥の声が聞こえます。止まって待っていると、葉の陰で鳥が動き回ります。しばらくの間そこで観察を続けると、数羽が右や左で動くし、各人の場所から見通せる所が違うので、キビタキ雄が見えた人がいれば、ヤマガラが見えた人、種不明のヒタキが見えた人など、それぞれバラバラに観察した探鳥となりました。
 秋の里山は鳥の少ない探鳥会になりがちですが、観察できた種類は22種と最近では多い方の探鳥会でした。
(by R.Y)


・九月探鳥会の報告
(2022/9/27)

 西部 9/18 「鏡ヶ成で高原の野鳥を探そう」 江府町

 台風14号の接近で山陰地方も天候が心配でしたが、当日は降らず照らず、まずまずの散策日和になりました。常連の会員を中心に15人(会員外2人)が鏡ケ成の国民休暇村に集合しました。

   
    広々とした芝生広場は気持ちがいい     湿原の散策路を行く  可憐なウメバチソウの小群落

 モズの高鳴きに迎えられ、キャンプ場周囲や湿原の散策路をゆっくり歩きました。足元では絶え間なくカンタンが鳴き、高原はすっかり秋の気配です。ススキ野原では飛び交う50羽前後のツバメを見ましたが、全体的に鳥影は少なめでした。

          
 ひっそりと咲くキバナアキギリ  草原のマツムシソウは真っ盛り  烏ヶ山をバックにキセルアザミ

 代わりに、秋の草花・虫たちの大観察会!となりました。会員の中には花や蝶に詳しい方複数おられたので、花の名前の由来や、希少種の蝶やトンボの見分け方などの解説もしてもらいました。これはこれで楽しく高原の秋を満喫することができました。観察された鳥:アマツバメ、ツバメ、ゴジュウカラなど12種(by T・T)


 中部 9/11 「温泉街を歩いて野鳥を探そう」 三朝町横手

 常連のメンバーを主に11名(うち非会員1)が集まりました。まず横手集落の山の方へ向かいました。コシアカツバメが10羽電線の上に並んでいました。近くの建物の入り口にコシアカツバメの巣がたくさん確認出来ました。
それからイソヒヨドリ(オスとメス)が所々で観察できました。空にはオオタカやトビが見られました。

   

 横手集落を後にして、三朝川に沿ってゆっくり歩き始めると、アオサギやダイサギ、セグロセキレイに出会いました。カワセミも私たちを楽しませてくれました。
  折り返し地点で エピソードトーク。オオタカやフクロウの鳴き声のことや、最近天神川や自宅などから観察した鳥のことが話題に上りました。

前半は曇り空でしたが だんだんと晴れてきて 後半は快晴になり、とても暑い探鳥会になりました。
(by M.M, photo:H.Y)






 東部 9/4 「カラ類の混群に会おう」 鳥取市河内
 新型コロナの感染拡大により中止しました。
 

・八月探鳥会の報告
(2022/8/10)

 東部 8/7 「芦津渓で森林浴+高原の鳥を探そう」 智頭町芦津

 観察できる鳥が少ない8月、それなら涼しい所へと芦津渓谷で森林浴を兼ねた探鳥会を行いました。9hに智頭駅前に集合して芦津へ。参加者は11名 (うち非会員6名)。

   
 コースの入り口にある水琴窟はまだ健在でした。 コース最大の滝「三滝」から来る涼風が心地よい。

 智頭町がセラピーロードとしてPRしているところなので、道はよく整備されていて、歩き易く気持ちの良いところ。しかし予想どおり鳥の気配は無く、最初の一時間位はセミの声と谷川の水音ばかり。
 ようやくカラ類の地鳴きのような声が数回聞こえたので、立ち止って暫く聞き耳を立てました。それ以外には鳴き声はほぼ皆無、諦めて引き返していると先頭が「ミソサザイ」が出たと。あわてて視線を向けると小さな鳥が飛ぶのが見えた。巣穴から出たところに出合ったらしい。
 それからは様子が変わり、数人がカラ類の集まっているの見たとのこと。確かにコガラの囀りが聞こえた。ようやく探鳥会らしくなり、気持ちよく出発場所に戻って鳥合せ、結果は9種。

   
   クサアジサイの花が咲いていました。    立ち止まって、耳を澄ましてはみたけれど・・・

 鳥は少なかったものの、涼しくて、気持ちよく散策出来るお薦めのコースです。連日の酷暑からの避難先にいかがでしょうか。(by S.T)


 中部 8/7 「ツバメのネグラ入りを見てみよう!」 北栄町
 → 新型コロナ感染の拡大により中止しました。

 西部 8/7 「ツバメのネグラ入りを見てみよう!」 米子市
 → 今年のツバメのネグラが確認できなかったため、中止しました。


・七月探鳥会の報告
(2022/8/10)

 東部 7/3 「扇ノ山で夏鳥に会いに行こう」 鳥取市国府町
 →当日の悪天候により中止しました。

 中部 7/10 「コアジサシを見て、ゴミを拾おう!」 湯梨浜町天神川河口

 今年3月のお台場ゴミ拾いに続き、今回もゴミ拾いです。コアジサシ保護区に設定していた砂洲を歩き、各自持参したゴミ袋に見つけたゴミを拾っていきました。砂洲を東から西へおよそ1時間かけて往復。今回はずいぶん少ないゴミの量でした。それでも、ペットボトル、細かくなった発砲スチロール、プラスチックのスプーンやストローなどのプラゴミが目立ちました。

   

 ほんとはコアジサシを観察する予定だったのですが、今年も残念ながら繁殖しませんでした。保護区に設置していたコアジサシの看板を見てもらったり、中洲に置いたコアジサシのデコイを観察しました。みんなで集めたゴミは写真に撮って、ゴミ拾いアプリ「PIRIKA」で投稿しました。。(by T・T)


 西部 7/10 「ブッポウソウを見守ろう!」 日南町

 梅雨は明けたというのに蒸し暑い曇天、でも辛うじて雨は降らず。集合場所の日南町道の駅に14人(会員外1人)が集合しました。事前に下見をした担当者によると、今年はあちこちの巣箱で繁殖が順調なようです。

 まずはいつものように31番巣箱を観察。ここではつがいが頻繁に巣箱に餌を運ぶ様子が観察され、電線に止まった時には赤い嘴と足の爪を、巣箱の周りを飛び回る時には羽根の水色の三日月斑を堪能しました。これらの色目は曇天の方がより鮮やかに観察できるそうです。今日はラッキーでしたね。

   
 31番巣箱(右手一番奥の電信柱)を見ています。  32番巣箱の観察モニター、親鳥抱卵中です。

 最後は観察用カメラを設置している32番巣箱へ。このつがいは抱卵中で、4個の卵を抱いている親鳥の様子をモニターで観察することができました。 

 鳥合わせの後は、カメラ設置に協力頂いている栩木さん(トマト栽培農家)から冷たく冷やした日南トマトを頂いて喉の渇きを潤しました。

 日南町はあちこちでネムの花が満開、ヤブカンゾウも鮮やかに咲き始めていました。
 ブッポウソウは全部で5羽確認した他、イカルやホトトギスも良く鳴いていて、確認した鳥種は全部で20種でした。
(by T・T)




   給餌の瞬間(スコープ+スマホで撮った動画から)


・六月探鳥会の報告
(2022/6/16)

 中部 6/19 「サギのコロニーをのぞいて見よう!」 倉吉市向山

 参加者数は9名(うち非会員1名)でした。 明治町児童公園を通り抜け、小鴨川の堤防に登ると、河原からはオオヨシキリの大合唱です。一通り観察したのちに、向山にあるサギのコロニーの正面へ移動。このコロニーは、山の崖にできています。

 小鴨川を挟んで対岸の堤防の上からの観察なので、距離がやや遠くて、サギの識別が難しかったのが残念でした。アオサギとゴイサギは色があるので遠くからでも分かるのですが・・・
 想定以上に気温の高い中での探鳥会でしたので、早めに切り上げて、児童公園の木陰で鳥合わせをして終了としました。(by R・T)




 西部 6/12 「花回廊で野鳥と花を楽しもう!」 南部町とっとり花回廊

 梅雨時でも怖くない!西部お馴染みの探鳥地、花回廊でのBWです。しかし当日は幸いなことにお天気も良く、涼しい風が吹き渡る爽やかな日和に14人(会員外4人)が集まりました。

   
      素晴らしい香りのササユリ     姿も名前も華やかなガクアジサイ「ウエディングドレス」

 園内では丁度「ユリ祭り」が開かれていました。多種多様な栽培種の他にも、散策路「ササユリの小径」では白やピンクのササユリが芳香を放っていました。各種アジサイや白・赤紫のホタルブクロの花も見頃でした。
 桜の丘では、すっかり緑が濃く茂った枝垂れ桜の枝にエナガの巣立ち雛たちがくつろいでいる姿を観察しました。初めて花回廊での探鳥会に参加された方からは、色々な散策路を辿れば意外と鳥の姿も見つけることができるんですね、と喜んでもらえたようです。

     
 花回廊らしい風景、ユリノキの並木とペチュニアの花壇   エナガの巣立ち雛を見ています    

 観察された鳥は、キビタキ、サンショウクイ、メジロ、ツバメなど18種でした。(by T・T)


 西部 6/5 「バリアフリー探鳥会:バードリスニング2022鳥取西部」 南部町とっとり花回廊

 西部地区でのバリアフリー探鳥会は、2018年大山の下山キャンプ場での開催以来4年ぶりです。目の見えない、見えにくい人7人にボランティアサポーター10人が付き添い、スタッフとして西部地区の会員10人が参加しました。2班に別れ、事前の入念な下見の結果選択したコースをゆっくり散策しました。
 キビタキは3箇所で鳴き、サンショウクイがさえずりながら何度も上空を飛んでくれました。ホオジロやメジロもよく鳴いてくれたので、それぞれに特徴的なさえずりをしっかり確認してもらえたようです。

   
   オープニングでの土居支部長挨拶           ササユリの小径でのひと時

 丁度咲き始めていたササユリや満開の各種バラの香りもみんなで楽しみました。昼食後には、小鳥の実物大模型や本物の羽、「鳴き声タッチペン」など、色々なツールを使って鳥の魅力を体現してもらいました。プログラムの最後はハーブ園での香りのシャワーです。色々なハーブの個性豊かな香りにあちこちで歓声が上がりました。
 
   
   メジロの賑やかな声を楽しみました       ハーブ園にて。これはラベンダーだ!

 鳥あり花ありハーブあり、各種設備も整い、バリアフリー探鳥会として花回廊はとても魅力的な開催地だと思われました。終了後には、次の西部での開催に生かすべく、早速スタッフで反省会を行いました(by T・T)。


 東部 6/5  「サンコウチョウを見つけよう」  鳥取市東町

 五月下旬から予定コースの下見を何度も繰り返したものの、今年はサンコウチョウの声が全く聞こえない。探鳥会の二日前には、「今年は主役不在となりそう」と参加予約者に、さらに銀杏羽メーリングリスト上にも連絡。
 それでも当日は県庁駐車場に15名(うち非会員4名)が集合。最近は県庁構内でも繁殖しているハヤブサですが、今年は途中で営巣地を他所に移したらしくて不在でした。

 長田神社の横を抜けて水道谷を進みます。さっそくキビタキがさえずり、さらにあちらこちらからメジロの声。他の鳥の声が少ないせいか、ヒヨドリの声はやたらとうるさく感じる。例年ならサンコウチョウがよく出る杉林で小休止。すると、「これはクマの爪痕では?」の声。見ると細い広葉樹の樹皮が剥がされ、鋭い爪痕が平行についていて、まず間違いない。そう新しくはないので、去年かそれ以前のものでしょう。
        
  よい香りのテイカカズラの花があちこちに       クマの爪痕、指の間隔は10cm

 岩が散乱する谷を少し登り、水道谷池の南を迂回して栗谷に降りる道に合流。このあたりから円護寺に下る峠に至るまでの水道谷の上流部では、一昨年まではサンコウチョウが複数の個所で鳴いていたが、昨年急に確認例が少なくなり、今年は全く音沙汰なし。
 ベテラン会員に聞いても、「今年はめったに鳴き声を聞かない。夏鳥全体が少ない」との声が多い。一昨年の晩秋には強烈な台風が越冬地のフィリピンとベトナムを次々と襲っており、その影響が大きいのではないかと個人的には想像しています。今後の検証が必要。

   
 今年のサンコウチョウが少ないのは、なんで?    やっとキビタキが見えた!子育て中だ!

 栗谷に下り、林道を歩いていると頭上にキビタキ。先行していた我々数名以外の、参加者ほぼ全員がその姿をしっかりと見ることができたそうです。虫をくわえていたとのことで、まだ子育て中なのでしょう。準主役が姿を見せてくれて、まずは良かった。県庁駐車場に戻って鳥合わせ、全12種でした。

 さて、毎年この時期には、久松山から本陣山にかけての所々にササユリが咲いていて、それを見るのが六月の楽しみでした。しかし、今年は残念なことに一本も見られず。年々深刻化するシカの食害が原因でしょう。現在、久松山系の自然は急速に変わりつつあります。

 今回、このコースでもクマの痕跡が確認されたように、県東部各地の里山・裏山の至る所でクマが出没するようになってきました。日中はまず出てこないと思いますが、エサを探している早朝や夕方には出くわす確率は高いです。山に入られる際には十分にご注意ください。( by 管理人)


・五月探鳥会の報告
(2022/5/22)

 西部 5/29  「バードウォッチング in 大山」  大山町大山寺

 コロナ禍での「BW in 大山」も3年目を迎えました。従来は宿坊山楽荘での宿泊付きのイベントでしたが、スタイルを変えて(BW+山楽荘特製山菜弁当事前予約制)の開催です。事前に日本海新聞に掲載された社告を見て申し込まれた一般の方が34人、会員が21人、総勢55人の参加となりました。

   
     山楽荘駐車場でのオープニング     阿弥陀川対岸樹冠のオオルリを探しています

 集合場所の山楽荘駐車場では、参加受付中に頭上にオオルリ・ジョウビタキ・サンショウクイが次々と現れ、みんな大慌てで双眼鏡を構えて観察開始!幸先の良いスタートとなりました。土居支部長の挨拶の後、3班に分かれて寂静山や阿弥陀堂周辺をゆっくり散策しました。

   
 夏陽の下、大神山神社への石段はちょっと辛い       中枝のキビタキを探しています

 当日は季節先取りの暑さでハルゼミも鳴き始めましたが、樹間にキビタキやゴジュウカラの姿を楽しみ、オオルリやミソサザイの美声にも聞き入りました。新緑の中にタニウツギの花も美しく映えていました。ランチの山菜弁当は、粕汁とデザート付きという豪華さで大満足でした!(by T・T)


 東部 5/15  「青い鳥オオルリを探そう」  鳥取市樗谿公園

 長かったコロナ禍も軽症化でようやく収束しつつあるからか、はたまた初心者向け探鳥会と銘打った効果もあったのか、参加者35名(うち非会員23名)と東部にしては盛況。二班に分かれてそれぞれ鳥居前をスタート。

 小学生と初心者が主体の当班は、ポニーのいる動物広場でまずは双眼鏡の調整方法を学習。セグロセキレイや杉の木のてっぺんのカワラヒワなどをウオッチングしてから神社正面の随神門へ。門の右手のカエデの木のあたりでは蝶ネクタイが可愛いコガラが虫を探していました。次にヤマガラ、さらにはキビタキが次々に登場。なお、このカエデ、毎年11月下旬には見事な紅葉に染まりお薦めです。

 石畳の上を歩き石段を登って拝殿へ。鳥取東照宮の本殿では初心者向け定番オプションの、本殿正面のタカの観察(木彫り!)も実施。

   
  動物広場でセグロセキレイのペアを観察      O氏の肩にサナエトンボの仲間が停まる

 ゆるい坂を登って御宮池へ。例年、この辺りでは「鳥取市の鳥」でもあるオオルリのさえずりが必ず聞けたのですが、今年は連休中に少し聞けただけで本日は全く現れず。仕方がないなと思っていると、一瞬、池の上を真っすぐに飛ぶ小鳥!カワセミでした。「何年か振りに見た」と言われる方もいて、やっと本日のお目あての「青い鳥」が出てくれました。

 御宮池を過ぎると左手からキビタキのさえずり、さらに左手の脇道に少し入って数日前にモリアオガエルが産んだ卵塊を観察。後は舗装された林道をキビタキの声を聞きながら鳥居へと下りました。

 この帰り道で中一のKさんが生きているタゴガエルを発見!(死んでいるのもいました)。このカエル、今日は野鳥のさえずりが聞こえないほど鳴きかわしていたものの、姿を見るのは珍しい。
 野鳥はあまり出なかったものの (全17種)、鳥以外にもカエルや昆虫も観察できた観察会でした。
( by 管理人)


 ペッタンコのタゴガエル。意外と小さい。


 中部 5/15  「青い鳥オオルリを探そう」 倉吉市関金町大山池

 本日は17名(うち非会員2名)が参加。大山池野営場の駐車場に集合して、青い鳥や大山池についてクイズをした後、池の周りの遊歩道2.5㎞を散策しました。
 スタート地点の駐車場のトイレ入り口ではツバメが抱卵中、また遊歩道入り口のヒノキのてっぺんではホオジロが元気よくさえずって出迎えてくれました。

 池沿いの林内を少し進んだところでは、コゲラが体を半分突っ込むようにして枯木をつついていました。コゲラが飛び去った後にその枯木を確認してみると、きれいな丸い穴が!木の根元には新しい木くずが散乱していました。営巣するつもりでしょうか?

さらに進むと、キビタキが盛んにさえずっているのが聞こえてきました。「ほら、あそこのスギの枝がお椀の形みたいになった・・・」と皆で教えあい、全員がその姿を確認することが出来ました。

     青い鳥ならぬ黄色い鳥に夢中

 全部で22種を確認。お目当てのオオルリには出会えませんでしたが、初めてキビタキを見た、アオバトの声を聴いたという方も数名あり、シュウマイ3個分のカロリーを消費することができました。
 探鳥会初参加のAさん、「双眼鏡の使い方が難しく苦戦しましたが、皆さんに色々教えていただいたり、お話を伺えたりして、とても楽しい探鳥会でした。ぜひまた参加したいです。」 
(by H.Y)


 西部 5/15 「青い鳥オオルリを探そう」  大山町大山寺

 当日の大山寺は、久しぶりに各種イベント開催が復活したようで、車も人も大賑わい。今日の探鳥会参加者も会員外7人を含む23人です。
 大山寺参道から中門院谷園地を経由して南光河原までのところですでにお目当てのオオルリ2羽をゲット。大山寺から寂静山までのところでさらにもう1羽。今年の大山寺はオオルリ遭遇率が例年より高いようです。

   
  ナショナルパークセンターでのオープニング    新緑の中にオオルリを探しています

 若葉の茂った森の中では、キビタキのほか、もうヒナが出ているのか、餌探しに大忙しのカラ類各種の姿もよく見えました。青い鳥のおまけ?にイソヒヨドリオス(大山寺に?!)も出現。ソングポストで囀るジョウビタキ2羽も居ました。

   
    「お里の松」で大山北壁を望む         葉も花も可愛らしいマイヅルソウ

 遊歩道沿いにはクルマバソウやマイヅルソウ、ミヤマガマズミなど白い花々が綺麗に咲いていました。確認した鳥種:26(by T.T)


・四月探鳥会の報告
(2022/4/25)

 西部 4/17  「大山一斉清掃+野鳥観察」  大山町

 大山一斉清掃イベントがコロナ禍で中止になって3年目、今年も自主清掃&探鳥会を行いました。各自手袋・ゴミ袋・火バサミなど準備して集まったのは19人(会員外3人)。

   
  集合場所からは美保湾まで一望できる眺め      コマドリの声を聞いています

 若葉が出始めたばかりの森は明るく、鳥の姿も見つけやすい絶好の探鳥日和。各種桜は丁度満開、ミヤマカタバミやオオタチツボスミレ、オオカメノキなどの花々も美しく咲き出していました。やって来たばかりのキビタキは複数でバトルし、オオルリは早速さえずっていました。ハイライトはコマドリ2羽が薮の中で牽制しあいながら盛んに鳴いている現場を見たことです。

          
    ゴミ袋を手に横手道別れまで      桜・若葉・大山・雪、お馴染みの風景

 カラ類は揃い踏み、キセキレイ、ジョウビタキ(繁殖組?)など観察された鳥種は26でした。横手道別れまで歩いて集めたゴミは可燃物・不燃物1袋ずつになりました。(by T.T)


 中部 4/10  「春爛漫の打吹公園で野鳥を探そう」 倉吉市仲ノ町

 今日は25℃を超える夏日。暑い探鳥会となりました。参加者は東中西部から14名。昨年9月にコロナの感染拡大により 中止になった探鳥会の再開です。今年は春爛漫の季節に桜の百名選である打吹公園に来ることができました。ソメイヨシノは散り始めていて、風が吹くと 見事な桜吹雪が見られました。 シダレザクラは満開でとても美しく、お花見を楽しむことができました。
  野鳥は倉吉市の鳥であるメジロを始め、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、コゲラなどの可愛らしい小鳥たちが見られました。相変わらずヒヨドリは、大きな声で鳴いていました。イソヒヨドリは雄雌とも 観察できました。ウグイスは上手に囀ずっていました。
ニホントカゲやイカリソウも見られました。打吹公園の散策は、道幅の広いなだらかなコースをゆっくりと歩きました。
(by M.M)
   満開のシダレザクラの前で野鳥観察


 東部 4/3 「つづらお城址で春の野鳥を探そう」  鳥取市湖山池

 東の空が白み始めるとイソヒヨドリの囀りが聞こえる4月、いよいよバードウオッチャーのシーズン到来! 東部地区での探鳥会は,1月の合同探鳥会以降、久々の開催。総勢19名(非会員7名)の参加となりました。

 副支部長の挨拶の後、さっそくウオッチ開始。まず東屋近くでカモ類とサギを観察。このフィールドには、まだかなりのカモ類が残っており、参加者を楽しませてくれました。カモの群れの中に、この場所で初見となるシマアジを発見。参加者全員で双眼鏡やスコープを目を凝らしてのぞき、特徴を図鑑と照らし合わせては「白い眉班が綺麗ね」。

    
       皆でシマアジ君をじっくりと観察           湖山池でのシマアジは珍鳥の部類

 アシ原でのウオッチ終了後、二の丸跡へ移動、途中、イタチに遭遇し,参加している子供たちは大よろこび。二の丸跡では、カワウの営巣が見られるかと思ったが確認出来ず。2019年4月の探鳥会ではギャー、ギャーとうるさい程多数の営巣を確認出来たのだが、残念でした。

 終了の時間が迫り、開始場所へ移動。3年前と同じ場所で同じ様にジョウビタキ♀と遭遇。今回もしっかりサービスしてくれました。鳥合わせの時、会員の方から初確認のシマアジの名前について「食味が良いから『シマアジ』になった」と知らされた。一同ビックリ! 帰宅後、図鑑で確認。食用にされた歴史があり、和名の「アジ」は味が良かったことに由来すると記してありました。

   
 ソメイヨシノは七分咲き、去年よりもかなり遅い   キイチゴの花は満開、六月が楽しみだ!

 今回の探鳥会は天候も良くここちよい一日と成りました。鳴き声だけで姿を見せない鳥や居残っている冬鳥など、33種もの野鳥の観察ができました。感染予防としてマスクを着用し、密を避け、話すときも距離を開ければ、十分探鳥会なども開催できると確信しました。今後も勇気を出してフィールドに出よう!
(by K.O , photo:S.T & 管理人)


・三月探鳥会の報告
(2022/3/22)

 東部 3/7  「水辺の冬鳥を観察しよう」  鳥取市河原町
 → 新型コロナの感染拡大により中止しました。

 中部 3/13  「海岸で野鳥観察 & ゴミ拾い」 北栄町

 お台場公園そばの松林を抜けて海岸に出ると、あるある、発砲スチロール、ペットボトル、漁具、漁網。持参した袋にゴミを拾っていると、海上を飛ぶあの鳥はなに?松林の上にも鳥の姿が…二兎追うものは一兎も追えずということわざがあります。ゴミを拾いながら野鳥を観察という行為はまさに、これ。ということで、急遽、二兎を分けました。

 最初にゴミ拾い、残った時間で探鳥。この判断は大正解。ペットボトルを筆頭に、プラスチックのフォークやスプーン、ストローなどプラゴミは多いです。釣り針のついたテグスもありました。これが野鳥の脚やくちばし、体にからまればと想像するだけで恐ろしい。枝にからまったテグスを手で外すのも大変なのに。

    
 発砲スチロール、ペットボトル、漁具、漁網、・・・・。    声が聞こえると野鳥の姿を探します。

 終わりの見えないゴミ拾いなので、適当に切り上げ、いざ探鳥。見上げれば、いつものミサゴはもちろんハヤブサやノスリが姿を見せてくれました。海上ではウミネコの群れ、河口の防波堤にはイソヒヨドリの姿も見えます。松林のカワラヒワは賑やかにさえずり、ヒバリやツバメの姿に春を感じました。いいことしたなあ。
非会員を含めて12名の参加でした。(by S.T)


 西部 3/13 「大山山麓で春を見つけよう」  伯耆町丸山ガーデンプレイス

 3月に入り気温の高い日が続く中、今日は曇り。今年は例年にない程の残雪あり。参加者の方には長靴が必要と連絡する等、長靴を履いての行動となりました。小学生を含む26名の参加があり、 2班に分かれて行いました。
  
    
     ブッシュにカラ類が見え隠れ。          フキノトウを見つけたよ。

 渓流釣りが出来る川沿いにある桜の蕾みはまだまだ。雪のない道沿いには ツクシ、フキノトウ、可愛い花のヤマハコベ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ 等を見ることができました。少し進むと、雪のない所にはウサギ の糞多数。上空ではノスリや、カラスに追い回されているハイタカなどを見る事ができました。春を告げるウグイス や シジュウガラ、カシラダカ、エナガ 等との出会いもありました。
        
      マヒワをじっくり観察。             残雪の中での探鳥。

 また、休憩している時に、周辺のアメリカフウの木に黄緑色の綺麗なマヒワを皆で見る事が出来ました。まだ30㎝はあるだろう残雪の中、長靴で歩いて雪の感覚も味わい楽しみました。鳥合せをして解散。皆様 お疲れ様でした。確認された鳥は2班あわせて24種。最後に・・、帰る途中の橋の下を覗くとカワガラス。複数の人で見る事が出来ました。(by K.Y , photo:H.T)


・二月探鳥会の報告
(2022/3/2)

 東部 2/6  「日光と酒津で冬鳥ウォッチング」鳥取市気高町
 中部 2/13  「コハクチョウを探そう」    湯梨浜町
 → 共に新型コロナの感染拡大により中止しました。

 西部 2/27 「カモメと海鳥ウォッチング」  県西部海岸

 西部としては2ヶ月ぶりの探鳥会となり、13人(うち会員外2人)が参加しました。いつものように日野川右岸から観察を開始し、車列を組んで海岸をなぞりながら御来屋港に向かいました。開始時には不穏な曇り空でしたが、途中から青空と陽射しも出て、まずまずの探鳥会日和となりました。それでも波浪警報が出ている日本海は波頭が高く、海上のヨシガモやウミアイサは嘴を背中に埋めながら強風に耐えているようでした。

    
 まずは、ウミネコとカモメ類の区別を@日野川右岸  シノリガモをじっくり観察中@淀江漁港東

 淀江漁港では、波を避けているのか、珍しくシノリガモが10羽ほど固まってテトラポットに上がっていたので、彼らの体のユニークなデザインと配色をゆっくり堪能しました。御来屋港では今日のお目当てのヒメウとウミウを確認。土居支部長から恒例のカモメ類の識別法の初心者向けレクも受けました(毎年受講しますが、毎年新鮮で・・、つまり、覚えてないってことか・・?)。
  久しぶりに西部常連さんたちの元気な顔を見ることができて安心しました。また来月の探鳥会でもお会いしましょう!
観察した鳥種:30種(by T・T)





← 波頭の間に海ガモ類を探すも・・さすがに顔面が寒い!
  @大雀海岸




・新年合同探鳥会の報告
(2022/1/11)
 
 東中西部 1/9 「東部に集合!新年合同探鳥会」鳥取市湖山池

 年末の雪もようやく消えて、まずまずのお天気の下、新年恒例の東中西合同の探鳥会を湖山池青島で開催しました。東、中、西部三か所の持ち回りで、東部では三年ぶりの開催です。非会員5名を含む23名が参加。

   
                まずは恒例の支部長挨拶から

 土居支部長の年頭のあいさつの後、青島大橋をわたって島に向かいます。今年はスズガモなどの潜水ガモの数がここ数年に比べて少ない一方、植物が主食のマガモやカルガモの数は例年通り。
 しかし、青島大橋の人気者、ヒドリガモ約百羽の群れは年末からどこかへと行ってしまっていて残念。多分、この近くの草を食い尽くしてしまって他所へと居場所を変えたのでしょう。遠くでは、これも最近人気のハジロカイツブリの大群が集団で潜水漁をしていました。

 周回歩道を左に進んで桜並木の中を進みます。センダンの木にはまだ黄色い実がかなり残っていて、ヒヨドリやシロハラがさかんに訪れていました。彼らは実をくわえると、その場で食べずに別の木に移動して食べている。参加者の中から「テイクアウトだ!」の声(ザブトン一枚!)。
 さらに進むと、セキレイ大の茶色のジミな鳥数羽が木の枝の上を行ったり来たり。「タヒバリ、それともビンズイ?」、皆で図鑑やスマホを取り出して見比べます。結局、ビンズイとの判定結果。ビンズイは、枝の上でも足を交互に出してスタスタと歩くのだそうです(ビンビン、ズイズイと歩くのね・・)。勉強になりました。

   
   タヒバリ? ビンズイ? さてどっち     出ました! ハヤブサ! プラス トビ・・

 島の西岸のキャンプ場(最近、ここでのキャンプは制限されているとか・・)まで行くと、少し離れた山腹の枯木にタカ類が停まった。「ハヤブサ!」との声に皆が一斉に双眼鏡を向けると、今後はそのすぐ上の反対側の枝にトビが停まった。二羽はしばらくにらみ合っていたが、二、三分後には一斉に舞い上がる。今度は空中戦かと期待したものの、すぐに左右へと分かれていきました。双眼鏡を枯木に戻すと今度は別のタカが停まっている。ノスリでした。ノスリは青島の西側の木に停まっているのを以前からよく見かけます。結局、一本の枯木をめぐってワシタカ類三種が争奪戦を展開するというシーンでした。

 「忙しかったけど、おもしろかったね!」などと話していたら、今度はミサゴが「僕は関係ないからね」とばかりに我々の頭上をスーと通り過ぎていきました。島からかなり離れた場所では、この冬で28シーズン連続飛来となる常連のオオワシ君( ♂ or ♀?)が大きな木の枝の上で休んでいます。ワシタカ類5種が勢ぞろいの一日でした。ハヤブサの体長はトビの半分くらいしかないということも、両方一緒に双眼鏡の視野に収まったことでよく判りました。

 さて、キャンプ場から稜線に登り、樹林の中を島の最高点の展望台を目指してさらに登ります。エナガ、メジロ、ヤマガラ、ヒヨドリの姿。シロハラの声も時々聞こえます。N氏の話によると、最近はルリビタキも見かけるとか。展望台に着く頃には青空も見えるようになり、わずかな風が心地よい。日本海から鳥取市街までの全てが見渡せて開放的な気分に。ここからもオオワシの姿がよく見えました。

 
              コロナ禍で 誰が誰やら 記念写真

 初春ということで、当会ではめったにないことですが、参加者全員の集合写真を撮影。あとは橋のたもとまで帰って鳥合わせ、全34種。天候にも恵まれて気持ちのよい探鳥会でした。西部や中部から遠路参加された皆様、ご苦労様でした。(by 管理人)