「湖山池塩分導入事業の生態系への影響」  (2013/02/21新設)             →支部HPトップページ 

                           
・更新情報
 2015/04/06   (5)報道記事に「3/1湖山池石ガマ漁再開」記事を追加。(4)関連資料B「平成24年度以降の湖山池水質データ推移」を更新。
 2015/03/23   (2)新着情報に「3/28鳥取県出前説明会 湖山池の水質 その現状と対策」の案内を掲載。
           (4)関連資料B「平成24年度以降の湖山池水質データ推移」を更新。
 2014/09/14   (4)関連資料B「平成24年度以降の湖山池水質データ推移」を更新。
 2014/08/17   (4)関連資料B「平成24年度以降の湖山池水質データ推移」を更新。
 2014/05/16   (2)新着情報の「3/29湖山池フォーラム」の記事に、2013年の魚大量死等の映像へのリンクを追加。

(1)目的

 ・はじめに (2013/02/21、 03/14に一部を更新  by 管理人)

(2)新着情報
鳥取県の出前説明会「湖山池の水質 その現状と対策」を3/28(土)に開催します。(2015/03/28)
 NPO法人 鳥取環境市民会議主催の湖山池の水質に関する出前説明会が開催されます。湖山池の現状に関心のある多くの方の参加をお願いします。
    日時:平成27年3月28日(土)13:30〜15:30
    会場:鳥取市中央図書館 多目的ホール(鳥取市駅南庁舎2階)
    説明:鳥取県生活環境部 水・大気環境課 
    主催:NPO法人 鳥取環境市民会議
    問い合わせ: tel 090-4694-0575(土井)
 ・主催者コメント:
 「平成24,25年と湖山池の生き物は高濃度の塩分に苦しみましたが、昨年は雨が多く、湖山池の魚たちが周辺の流入河川に逃げ込むことはありませんでした。しかし、湖山池の問題が解決したわけではありません。今回は、池の水質の現状や問題解決のための対策についてお話いただきます。」  
 (by 管理人)
    
これからの湖山池の姿を考える−第二回フォーラム−「人も生き物も快適に暮らすために」を
 3/29に開催しました。
(2014/05/09)


 昨年に引き続き、今年も湖山池フォーラム(NPO法人鳥取環境市民会議主催)が開催されました(当支部も後援)。今回は昨年よりも少ない89名の参加でしたが、討論も含めれば約三時間半となる長時間の最後まで参加された熱心な方が多いという印象でした。

 残念だったのは、県と市からの政策説明・発表が不十分だったことです。県の水・大気環境課の係長さんが、一人で水質の現状と行政対応の両方を説明するという異常な状態でした。鳥取市役所からの参加者は(傍聴者の中には居たかもしれないが・・)公式には一人もいませんでした。

 今年の2/15に県と市が主催する「湖山池将来ビジョンシンポジウム」が県福祉人材センターで開催されたが、その際には県と市の部長・課長クラスが約10名、顔見世とばかりにズラリと壇上に並んでいました。行政主催の説明会には山ほど人を出してくるのに、市民が主催するフォーラムには説明責任を持つ幹部を一人も派遣しないというのは、いったい何を物語っているのでしょうか?

 片山知事の時代には「鳥取県の行政透明度は全国トップクラス」との評価だったそうですが、少なくとも現在の湖山池事業に関する行政の決定過程と方針は、湖山池の水と同様にきわめて不透明で底が見えない状態です。いったい何故、こんなことになってしまったのでしょうか?

   
 塩分導入で絶滅してしまったカラスガイ等のイシガイ類    約90名の参加者が講演を熱心に聴講

 フォーラムの内容要約へのリンクを右に示します。ご参照ください。
  「2014.3.29 湖山池フォーラム要約(PDF)」

 また、特に土井氏による池の魚の大量死等を撮影した映像については、下のリンクから動画(Youtube)を閲覧できるようにしました。
 どうぞご覧ください。                      「映像で見る湖山池の魚たち 2013」

 参考のため、主催者による当日参加者へのアンケート結果も下に示します。
 回答者の約半数は昨年のフォーラムには未参加で今年新たに参加された方でした。また、最も良かったテーマとして一番多く回答があったのは、「生物多様性の喪失」です。生態系の維持・保全に関心を持つ参加者が多かったようです。
 来年のこのフォーラムの開催の是非については、「行政が環境をこわしたという稀な例。継続して監視すべき。」という意見など、回答者の98%が来年も開催して欲しいと回答。このフォーラムの継続を希望する声が圧倒的でした。

           「参加者に対するアンケート結果(PDF)」

(by 管理人)


・10/27(日)に「湖山池学習観察会」を開催しました!(2013/11/04)

  (公益財団法人)日本自然保護協会の大野教育普及部長をお招きして、湖山池の現地の状況を確認する学習会が10/27(日)に開催されました。筆者
も参加してみました。
 集合場所の鳥取市布勢の県立体育館の駐車場は、あいにく当日開催の各種スポーツ大会や「生協まつり」でたいへんな混雑。入ろうとしたら満杯で進入禁止とのこと。体育館から遠く離れた農道脇に車を停めて、やっとのことで集合場所の駐車場に駆けつけました。駐車場に入れず参加をあきらめた方もおられたようです

 さて車に分乗して、現在、湖山池問題のキーポイントとなっている場所を巡回しました。湖山川水門→附小前→福井展望台→福井ハス池(跡)公園と回りました。各地で表層の塩分濃度も測定。前日まで数日降り続いた台風による大雨の影響か、直前まで海水の1/3程度であった塩分濃度が、附小前で1/6程度まで低下していた。福井展望台では湖岸に大量に打ち上げられているイシガイなどの死骸を確認しました。

 13時半に体育館に帰り、今度は研修室で講師お二人のお話を伺いました。
まず、鳥大の鶴崎先生の「湖山池の汽水化の経緯と現状」を拝聴。昨年春の塩分導入以来、トンボの種類が激減、イシガイ類は全滅し湖山池にいた絶滅危惧種のカラスガイは全て死滅したこと等です。野鳥についても、今年はカイツブリやオオヨシキリの繁殖は確認できず。「鳥取県は数年前までは生物多様性保全の先進県であったのに、ここ数年のうちに一気に後進県になってしまった!」とのことです。

  続いて大野部長の「湖山池の保全と生物多様性の保全」のお話を伺いました。この湖山池の現状に関する大野氏の印象は箇条書きにすると以下のようになります。事業全体の印象としては、全国では過去に見られた環境保護を無視する政策がいまだに鳥取県では実施されていることに、非常に「前時代的」な感じを受けたことでした。

  @行政がいったい湖山池の環境の何を再生させようとしているのかが、よくわからない。行政自らが絶滅危惧種や池の文化遺産を壊滅させたというのは、実に「信じがたい状況」である。

 A 科学的な検証が不十分。事前の調査とその結果の公開が不十分なままで事業を開始している。

 B 事業に対する専門家の役割が不明。行政は専門家が発した警鐘をまともに聞いていない。専門家を交えた会議は、ただのアリバイ作りの場と化している。

 C 行政の縦割りによる機能不全を感じる。この事業に関しては、本来、県の生活環境部の「緑豊かな自然課」も関与して生物保全の観点から事業をコントロールするべきである。しかしこの事業には同じ部に属する「水・大気環境課」だけが関わっており、同課のみが暴走した結果、湖山池の生物多様性が大幅に毀損してしまったように見える。


 大野氏自ら環境省に確認されたとのことですが、この湖山池の事業は、国の行政側から見てエアポケットのような存在であるとのことです。鳥取県はこの事業に関して国の補助金を使っていない。県単独事業の場合には、その事業内容に対して国からの指導ができない。このような仕組みを思いつくのは、相当、法律の隙間をかいくぐることにたけた人間だろうとのこと。
(ただし筆者が調べた限りでは、塩分導入に伴う周辺農地の整備費用には、県はかなりの比率で国の補助金を使っていることを確認しました。)
 また、今の鳥取県知事は、国立公園指定等の環境行政面において国の関与を極力避けて県単独でやろうとする傾向があると、中央では評されているとのことでした。

 質疑応答では,会場からも貴重な大名ハスがみごとな花を咲かせていた福井のハス群落が完全に消失したこと,それとともにそこをすみかとしていた多くの水鳥類やトンボなどの水生昆虫も失われたことを惜しむ声などが出ました。
 会の最後には,鳥取県の淡水・汽水・陸生貝類の第一人者である谷岡浩氏が貝類の実物標本を展示し,湖山池の貝類の現状を説明されました。湖山池にいた淡水貝13種は,湖山池内からは完全に消失。汽水化以後,湖山池に新たに入ってきた汽水性の貝類は4種でうち,2種は外来種(残りも2種は在来種ですが,湖山池にとっては外来です)とのことです。

        
       湖山川の賀露水門近くで表層の塩分濃度を測定        講演中の日本自然保護協会 大野教育普及部長

(by 管理人)


・3/11に市に提出した要望書の回答もやっと出てきました。(2013/10/3掲載)
 竹内功市長の印を捺印した市の回答は県の回答とほとんど同じ文面であり、かつその後半部を省略。県の回答をコピーしただけと言ってよいものでした。下に全文を示します。
   「湖山川水門開放による湖山池の高塩分化事業の見直しの要望書(市の回答) (PDF)」
(by 管理人)


・2/19に県に提出した要望書に対する知事からの回答が、約7ヶ月経ってやっと出てきました。
(2013/09/22掲載)
 この平井伸治鳥取県知事からの県内自然保護関係12団体に対する回答内容には、自然保護団体の指摘する問題点に対して、ことごとくたいした問題ではないとして一蹴しており、現在進行中の湖山池塩分導入事業に対する反省は全く見られません。「木で鼻をくくった」ような答えとは、こういう回答を言うのでしょう。
 詳しい内容については、下記をご覧ください。
   「湖山川水門開放による湖山池の高塩分化事業の見直しの要望書(県の回答) (PDF)」

 当サイトでは、この事業がもたらした湖山池の環境悪化の現状について、今後も報告していきます。写真・投稿等を歓迎しますのでどんどんお寄せください。
(by 管理人)


・雑誌「自然保護」9・10月号に湖山池汽水化の問題点に関する記事が掲載されました。
(2013/09/22掲載、09/25記事内容詳細を追加)

 公益財団法人「日本自然保護協会」の発行する月刊誌「自然保護」に湖山池関連の記事が掲載されました。同雑誌中の「NEWSハイライト」のコーナーの、「鳥取 湖を強引に汽水化 希少種も危機に」という記事です。是非、ご一読ください。

  湖山池関係の記事の内容詳細
  「自然保護」9・10月号記事の一覧   
 なお、「日本自然保護協会」のサイトは、http://www.nacsj.or.jp/ です。

 「自然保護」の読者は全国に約二万人いるとのことです。この湖山池で進行中の県と市による愚かな事業の問題点を全国の自然保護に関心のある方に広く知っていただきたく、皆様からも、知人への紹介等、ご協力をお願いします。

(by 管理人)


(3)過去掲載記事 (青字部分をクリックすると記事が開きます)

H
 湖山池福井の大名ハス群落絶滅の物語 ('13/10/16)

G
 
7/9に湖山池と湖山川で過去に例がない規模で魚の大量死が発生。('13/07/16)

F 
6/13に日本生態学会中国四国会が知事宛てに「カラスガイの保全に関する緊急要請」を提出。 ('13/06/20)

E ・2013年5月末発生のコイ・フナの大量死の状況 ('13/06/20 )

D 
・3/30に「これからの湖山池の姿を考えるフォーラム、湖山池はどう変わったのか?」を開催。('13/04/07)

C
 ・「湖山池塩分濃度は、今どういう状態なのか?」('13/03/15 by 管理人)

B ・3/11に鳥取市長あてにも要望書を提出。(2013/03/14)
   要望書の全文はこちらです。 「湖山池要望書(鳥取市長様)」 (WORD)

A ・2/19に県内自然保護関係12団体の連名で、県知事あてに「湖山川水門開放による湖山池の高塩分化事業の見直しの要望書」を提出。(2013/02/21)
   要望書の全文はこちらです。 「湖山池要望書(鳥取県知事様)」 (WORD)

@ ・湖山池塩水化事業による湖山池生態系の変化の現状 ('13/02/06 by 管理人)


(4)関連資料


F ・「県の希少野生動植物の保護に関する鳥取県の条例」 (2013/09/22)
 カラスガイ等の鳥取県が指定した希少野生動植物の保護に関する条例を以下に示します。なお、鳥取県の条例は「鳥取県例規集」から検索できます。ここの、「体系目次」→「第六編 生活環境」をクリックすると、環境関連の条例を見ることができます。以上、御参考。

(a)「鳥取県希少野生動植物の保護に関する条例」
  第11条 県指定希少野生動植物の生きている個体は、捕獲、採取、殺傷又は損傷をしてはならない。
  第34条 上記第11条の規定に違反したものは、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
(b)鳥取県希少野生動植物の保護に関する条例による保護管理事業計画」
 県指定希少野生動植物として、動物3種(クマタカ、イヌワシ、カラスガイ)、植物28種の保護管理事業計画が策定されています。カラスガイは、我々バードウォッチャーの憧れであるクマタカ、イヌワシなみの希少種であることがわかります。
(c)「鳥取県希少野生動植物の保護に関する条例施行規則

 全体の基本となる(a)の条例ですが、全国でこの種の条例を決めたのは鳥取県がほぼ最初であったとのことです。過去に立法面では最先端であったのに、行政の実施面ではいつの間にか最低レベルになってしまったのは、なぜでしょうか?
 

E 「湖山池汽水化の問題点」  (PDF)  (2013/04/05)
 湖山池汽水化に至った経緯を、行政関係者も含めて詳細に解説しています。また、カラスガイを含む全国的にも湖山池の希少な生態系が今回の事業で壊滅状態となったこと、植物、昆虫、魚類、鳥類など従来池に生息していた全ての生物が、この事業によって甚大な影響を被っていることを写真付きで詳しく述べています。3/30の湖山池フォーラムの基調報告で使用した資料とほぼ同一です。


D ・「鳥取市湖山池の塩分化事業の生物多様性保全・希少野生動植物保護における問題点」 (PDF)  (2013/03/29) 
 今回の高塩分化事業が、国の法律である「環境影響評価法」、「生物多様性基本法」を破り、さらに県が定めた環境保護に関する条例を自ら無視するという、日本国内に前例のない、鳥取県民として恥ずかしい暴挙であることを簡潔に示す資料です。


C ・「平成12〜24年度の湖山池水質指標と塩分の推移」 (PDF) (2013/03/29)
 鳥取市のHPからダウンロードした平成23年までのデータに、下記の平成24年度データを合わせてグラフにまとめました。一見してわかるのは塩分濃度が多いほど各種水質指標が悪化していることです。県と市はこのことを承知の上で塩分導入を決定したのでしょうか?


B ・「平成24年度以降の湖山池水質データ推移」 (PDF) (2015/04/06) (下記@と同じ鳥取市HPの中にある値を集計 )
 2015年3月までの県・市の発表データを示します。汽水化を実施した2012年の夏以降、大半の月で実施以前の五年間での全窒素、全リンの最大値を上回っています。汽水化により水質が悪化していることは明白です。


A ・「世界ジオパークガイドライン」 (PDF)  (2013/02/24)
 湖山池は世界ジオパークが2010年に公認した三府県にまたがる山陰海岸ジオパークのサイトの中の一つとされています。
   参考:「山陰海岸ジオパーク」
 ジオパークは地質のみが対象ではなく、その周辺の生態系・伝統文化も対象に含み、それら地球の遺産を発展させ、地域社会を維持することが認定の条件です。詳しくは上記のガイドラインの内容、特に3ページ目をごらんください。
 約400年前から池に住みついていた生物の大部分を死滅させ、約300年の歴史をもち県の無形民俗文化財にも指定された文化遺産である「石がま漁」を中止に追い込んだ湖山池塩水導入事業は、はたしてジオパークの精神に適合するものでしょうか?
 なお、このガイドラインは日本ジオパーク委員会のサイトからダウンロードしています。


@ ・湖山池塩分濃度推移 (鳥取市HPより  2013/02/21)    
 注意:表示される鳥取市サイトの中央の、(参考)湖山池塩分推移グラフをクリックしてもグラフが表示されない場合、元の鳥取市サイトに戻って表示を最新の情報にしてみてください。ブラウザにInternet Explorerを使用している場合の対処方法は、このサイトに説明があります。

 解説:このサイト中の「塩分推移グラフ」で表示しているのは「塩化物イオン濃度」であり、塩素イオンClだけの濃度です。我々が日常的に塩分と言っている値は、Cl以外に、Na、Mg,やKなどの陽イオン,SO4やCO3等の陰イオンも含んだ水中に含まれる全イオンの合計濃度です。
 湖山池の水が海水と同じ配合比であるとするならば、「塩化物イオン濃度」の値に1.79を掛けた値が塩分濃度となります。  (参考サイト。)
 ちなみに、日本海の塩分濃度は約3.4%です。これをppmに換算すると塩分濃度34,000ppmとなります。


(5)報道記事

・'15.3.1の石ガマ漁再開に関する新聞記事 
(2015/04/06)
 塩分導入の影響で休止していた県の無形文化財である伝統漁法の石ガマ漁が三年ぶりに再会されたとの記事です。報道したのは日本海新聞と朝日新聞鳥取版の二紙だけで、いずれも3/2付けの記事でした。一読すれば、この二紙の記事の与える印象が全く異なることがよくわかるでしょう。もちろん、漁獲高を正確に記載している朝日の記事の方が信頼性が高い。塩分導入前は一基あたり300kg取れていたものが、今年は三基合計で30kgしか取れなかった。つまり、漁獲量は塩分導入前の三十分の一に激減したことになる。

    日本海新聞記事(PDF)     朝日新聞鳥取版記事(PDF)

 日本海の記事は故意に漁獲高には触れず、あたかも石ガマ漁が完全に復活したかのような印象を与えようとしている。さらに、日本海の記事では悪天候のために三時間しか漁ができず漁獲が少なめであったと書いているが、昔から石ガマ漁のニュースをテレビで見ている方は当然ご存知なように、雨が降ろうが吹雪になろうが、朝から夕方までオニギリを頬張りながら竹で突つき続けるのが石ガマ漁である。漁獲高が著しく少ないことの言い訳を探した結果、「悪天候」を持ちだしたのだろうが、この時期の鳥取は天気の悪いのが当たり前。三時間で漁を終えたのは、石ガマに入っていた魚の数が少なくて短時間で捕り終えてしまったからだろう。実に意図的な記事である。

・7/9発生のコノシロ等の魚大量死に関する新聞記事 
(2013/08/21)
 
前代未聞の規模となった今回の大量死に関する記事をまとめました。この問題を調べ始めてからつくづく感じるのは、新聞も含めた既存のマスコミがはなはだしく劣化していることである。ほとんどの記事は行政当局の発表する広報をコピーして紙面に貼り付けているだけである。中には行政に媚びたいわゆる「提灯記事」専門の新聞もある。記者が自分の力で真の情報を発掘しようとする姿勢は全く見られない。これなら、ネットで県や市の広報を閲覧すれば十分である。わざわざ購読料を払ってまで、このようなメディアを読む価値はない。 
 さて、今回の大量死関連の記事をごらんください。
    各紙の記事(PDF)   


・フナ大量死、及び池の水質に関連する新聞記事。
 (2013/06/20)
 昨年春と今年の五月末からの大量死に関する報道、また水質関連の報道をまとめた。「アザラシキャンペーン」の記事の量と比較されたい。どちらが湖山池の環境保全にとって重要なのでしょうか?    
    各紙の記事(PDF)


・湖山池に三月初めに現れたアザラシに関する新聞報道。
(2013/06/20)
 県知事自ら命名し鳥取市長がアザラシの住民票をするなど、県と市は大規模な「アザラシキャンペーン」を展開して異常なまでのパフォーマンスで大騒ぎした。当のアザラシはこの騒ぎにあきれたのか、ひと月程度で姿を消した。 
    各紙の記事(PDF)


・3/30開催の
「これからの湖山池の姿を考えるフォーラム、湖山池はどう変わったのか?」に関する新聞報道。
(2013/06/20)
    各紙の記事(PDF)

・2/20朝刊で「湖山池の高塩分化事業の見直しの要望書」提出のニュースが報道されました。(2013/02/21)
 掲載紙は毎日新聞鳥取版と日本海新聞の二紙のみでした。確認した範囲内では、朝日と読売の各鳥取版には掲載されませんでした。
 テレビでは、当日夜のNHKのローカルニュースでは報道されたとのことです。
                          毎日新聞鳥取版 (PDF)     日本海新聞 (PDF)

・「塩水化事業によりこの冬は石ガマ漁中止」の報道が二紙に掲載されました。(2013/03/02)
                  2013/02/19 毎日新聞鳥取版 (PDF)     2013/01/25 日本海新聞 (PDF)